損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は4月10日、2020年4月入社の新卒採用で募集条件を「非喫煙者」にすると発表した。募集要項には「非喫煙者もしくは入社時点で喫煙されない方」と記載されている。
同社は2016年度から「健康応援企業」をスローガンに掲げている。保険本来の機能に加え、医療相談サービスなど、日々の健康をサポートするサービスも提供中だ。広報担当者は「お客さまを応援するためには社員も健康でないと、という思いから健康経営に力を入れています」と話す。
2020年までに社員の喫煙率を12%以下にする
新卒募集要項には非喫煙者であることが記されているが、入社後に喫煙が発覚しても処分はない。担当者は「誓約書を書かせるわけではありませんし、学生の意思は尊重したいと思っています」と述べた上で、
「ただ、『健康応援企業』というビジョンに共感してくれる方に応募していただきたいと考えています。学生には説明会や面接で非喫煙者のみの採用であることを伝えています。喫煙者であれば、就業時間内は禁煙をお願いすることとなります」
と説明する。応募条件を非喫煙者とすることによって、「今後、社内の非喫煙者の割合が増えることとなります。今よりお客さまの健康を応援していく力が強くなると考えています」と話した。
同社は2016年に週1回の「禁煙DAY」を設けた。さらに2017年には全国の営業拠点から喫煙室を撤去し、館内終日禁煙化とした。
2018年には役員・部室長の就業時間禁煙を導入、今年4月には全社員、就業規則上の休憩時間を除き就業時間の禁煙を導入した。従業員向けに禁煙カウンセリングのホットラインも設置している。2017年現在、喫煙率は20.6%だといい、2020年までに12%以下まで引き下げるとのことだ。