4月9日(火)、フェルナンド・アロンソは、5月に開催される第103回インディアナポリス500マイルレースに向けてテキサス・スピードウェイにて非公開テストを行った。走行を終えたアロンソは、2度目のインディ500は“チャレンジングな”レースになるだろうと考えている。
インディカーでは、2018年よりダラーラ社が製作した共通エアロキットを導入している。アロンソがこのエアロキットをテストしたのは、これが初めてのことだ。
「昨年ほかのドライバーから聞いた話を踏まえて、僕はダウンフォースが減ると思っていた」とアロンソは話した。
「ドライブするのに、これまでよりも少しトリッキーになっている。特にほかのマシンについていく時にはそうだ。でも今日はひとりで走ったので、問題はなかった」
「だけどチャレンジングなレースになりそうだ。今年はアンドレッティ(オートスポート)からの参戦ではないし、全てを自分たちでやらなければならない」
2017年にアロンソが初めてインディ500に参戦した際は、アンドレッティ・オートスポートの一員であり、経験豊富なチームから大いに恩恵を受けた。そのおかげでアロンソは優勝争いにも絡むことができたが、最終的にはレース終盤にトラブルでリタイアとなった。
今年のインディ500に向けて、マクラーレンは元フォースインディアF1の副チーム代表であるボブ・ファーンリーが率いるカーリンとパートナーシップを締結した。
「非常にしっかりしたセットアップでオーバルコースに戻ることができてよかった」
「このマシンが左に曲がる時は、少し自動操縦のようだ。このコースに慣れようとしている僕にとっては少し変な感じがする。特にターン3とターン4には大きなバンクがあるからね」
「インディアナポリスとは違うけれど、これが良い準備となることを願っている」
「もちろん僕自身は、マシンの中でほとんど快適にいられるようになっている。新しいマシンに新しいチーム、それにシートポジション、ヘッドレスト、ペダル、ステアリングの好みの点から見てもそうだ」
「チームにとっても、やるべきことをやるチームとして全てをセットアップすることがかなり重要だと思う。ピットウォールや設備は全員にとって完全に新しいものだ」
「(4月24日にインディアナポリスで行われる)テストでマシンのセットアップを決めて、改善を行うのが楽しみだ。そしてレースが行われる5月には競争力を持ちたい」
「わかっていたことだけど、タフな状況になるだろう。セットアップがどれほど細かいものかということも理解している。本当に小さな変更を加えても、ラップタイムやフィーリングは大きく変わるんだ」
「トラックの状況も決して同じではない。朝の気温の低い状態から、昼間はかなり暑くなり、午後は風が強くなるといったように、1日を通して変わり続けている」
「インディアナポリスはかなり風の強い場所だと思う。だからトラックのコンディションを把握し続けなければならない。大きなチャレンジになりそうだけど、僕たちはそれに取り掛かる準備が整っている」
またアロンソは、全ての物事を当然のことだと捉えるつもりはなく、2017年のインディ500での経験をに可能な限り活用するつもりだ話した。
「少なくとも僕はレース、インディ500の雰囲気、ドライバーズパレード、そしてフォーメーションラップのことをわかっている」
「初めてここに来た時は、たくさんのことにエネルギーを使わなければならない。それは、あらゆることに驚くからだ」
「今はエネルギーをセーブできる。どうやってそれを行うかもわかっているので、レースのリズムに乗ることも、もう少しエネルギーと集中力を駆使して予選に臨むこともできる」
「でも、僕はゼロからスタートするようにこのレースに臨む。すべてのことが当たり前だとは思いたくない」
「過去のひとつひとつのレースをすべて見直して、エンジニアたちとゼロからスタートしたい」
「初めてのレースやピットストップに臨むようにシミュレーターに乗りたい。できる限りたくさんの準備をしたいと思っている」