FIMは4月11日、スーパーバイク世界選手権(SBK)を戦うホンダとドゥカティのエンジン回転数の上限(レブリミット)を変更することを発表した。
SBKでは、2018年シーズンよりエンジン回転数のレブリミット制限が導入された。SBK仕様のマシンは、市販車のベースマシンよりも3%高いレブリミットを設定できることになっており、開幕からの3ラウンドはその設定で競われた。
この制限は、3ラウンドごとに見直しが図られ、ラップタイム、スピードトラップ、メーカーあたりのライダー数や、レース結果、レースタイムなどの個々のライダーパフォーマンスにより更新される可能性があり、変更される場合は250回転の増減で調整される。
2019年のSBKは3ラウンドを終え、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が開幕戦から他を圧倒する速さを見せ、9連勝を飾っている。
3ラウンドまでの結果を踏まえ、FIMは、ドルナWSBKオーガニゼイション(DOW)、パフォーマンス分析パートナーと協議し、レブリミット制限の変更を決定。変更を受けるのはドゥカティ・パニガーレV4 RとホンダCBR1000RR SP2の2台だ。
この変更により、ドゥカティ・パニガーレV4 Rはレブリミットが16,350回転から250回転下がり、ホンダCBR1000RR SP2は14,550回転から500回転上がることになった。
本来であれば、レブリミットの増減幅は250回転と定められているが、ホンダCBR1000RR SP2のパフォーマンスは、3ラウンドを終えた時点で2段階分適用されるべきと判断され、500回転引き上げられることになった。
SBK第4戦オランダからの各メーカーのレブリミット制限は以下の通り。
■SBK参戦車両のレブリミット制限(第4戦オランダから適用)
マシンレブリミットヤマハYZF-R114,700rpmホンダCBR1000RR SP215,050rpmBMW・S1000RR(2019年型)14,900rpmカワサキZX-10RR(2019年型)14,600rpmカワサキZX-10RR(2018年型)14,100rpmドゥカティ・パニガーレV4 R16,100rpm