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DTM:ノリスリンクであのBMW M1プロカーの“ハイスピードデモラン”イベントを開催へ

2019年04月11日 17:41  AUTOSPORT web

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1979~80年にF1の前座で開催されていたBMW M1プロカーレース。写真は1979年モナコでのジャン・ピエール・ジャリエ
4月10日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権を運営するITR e.Vは4月10日、7月5~7日にノリスリンクで開催される第4戦の会場で、1979~80年にF1のサポートイベントして開催されていたBMW M1プロカーのハイスピードデモランイベントを開催すると発表した。

 BMW M1は、1970年代に開催されていたグループ4/5レースへの参戦を目指し開発されたミッドシップのスポーツカーで、ジャンパオロ・ダラーラが開発を担当。ランボルギーニとの提携によって生まれたが、生産は難航しレース参戦の機会を失いかけていたが、BMWが企画し、F1のサポートとしてM1プロカーのワンメイクレースが開催された。

 このレースには、そのときのF1の予選のトップ5のドライバーが参戦することが認められるなどのルールがあったため、ニキ・ラウダやアラン・プロスト、ネルソン・ピケ、アラン・ジョーンズといった当時のトップドライバーがM1をドライブ。人気を博していた

 このレースは80年までで終了したが、今季のノリスリンク戦で、マルク・スレール、クリスチャン・ダナー、ヤン・ラマースという3人がステアリングを握り、BMW M1プロカーをパレードさせることになった。“ハイスピードデモランイベント”と名付けられているが、ITRは「いまや1台あたり1億円がかかるので、オーナーたちはドライバーたちが慎重に走ることを望むだろう……」と付け加えている。

 ITR代表のゲルハルト・ベルガーは「私もクラシックイベントでM1のステアリングを握ったことがあるが、あのマシンの直列6気筒のエンジンサウンドは素晴らしいものだ。ノリスリンクでM1が複数台レーシングスピードで走ることは、ファンにとってもユニークな体験になるだろう」と語った。

 ノリスリンクでは、1980~90年代のDTMマシンが参戦する人気シリーズ『ツーレンワーゲン・クラシック』、さらに小山美姫も参戦する女性フォーミュラ、Wシリーズも開催される。