マクラーレンのランド・ノリスは、ルーキーシーズンにおいて強力なスタートを切っており、今週末の中国GPでも引き続きその勢いを発揮することを目指している。
ノリスは、開幕戦オーストラリアGPの予選ではスターのようだった。レース自体は予選ほどうまくはいかなかったが、すぐに次のバーレーンGPで自身初のチャンピオンシップポイントを獲得し、名誉を挽回した。
「先週末のバーレーンでのテストは順調だった。だからその勢いを中国GPでも発揮できるように努力するつもりだ」とノリスはコメントした。
FIA ヨーロピアンF3選手権でタイトルを獲得し、そしてF1直下のFIA-F2でも優勝を挙げてきたノリスは、F1の“フライアウェイ”の開催地には慣れていない。つまりノリスは、上海では短時間で多くのことを学ぶ必要性に直面することになる。
「新たなコースでの新たなレースだ」
「上海のコースを初めて走行するのを楽しみにしている。シミュレーターではかなり練習したから、今はそこを実際に走れるということに興奮しているんだ」
ノリスはバーレーンGPでの6位フィニッシュに匹敵する結果を望むだろうが、その一方で、マクラーレンが中団グループの主要なライバルに比べて、2019年シーズン序盤に高い競争力を発揮したことに驚いていると認めた。
「予選ないしは決勝で、かなり長いこと最強のパフォーマンスを発揮していたことは間違いない」とノリスはバーレーンでのマクラーレンのパフォーマンスについて語った。
「僕たちのレースペースは予想よりも良いみたいだ。でも常にこの位置を維持して、中団グループのライバルに勝つためには、まだ取り組むことがたくさんある」
だがノリスのチームメイトであるカルロス・サインツJr.は、良いスタートを切れていない。サインツJr.は、2019年シーズン最初の2戦を完走することができなかった。
「カルロスはこれまでの結果よりも、もっと大きな可能性を秘めている」
「彼は(バーレーンGPの)予選でそのことを示したし、ポイントを獲得して僕の位置まで順位を上げる資格がある」
「リタイアにはふさわしくない。自信を必要とする最初の2戦でフィニッシュできず、落ち込んでいるだろう。だけど彼はすぐに立ち直るだろうし、そうすると僕には分かっている」
ノリスはしっかりと将来を見据えているが、歴史についても視野に入れている。中国GPは彼にとってまだ3度目のレースだが、世界選手権の歴史においては1000戦目であり、金字塔となるいっそう大きなイベントだ。
彼は、「1000回目のグランプリレースを祝うために、中国GP専用のデザインのヘルメットがあるんだ」と明かした。
「まだたった3度目のF1参戦だけど、この特別な機会に参加できることに本当に興奮しているよ」