クラウドファンディングプラットフォームを運営する「CAMPFIRE」代表取締役の家入一真氏が4月10日、ツイッターでリーダー論を展開した。家入氏は、「極端なことを言うと、『優秀な人材』なんてものは存在しないとも言えるし、みんな『優秀な人材』だとも言える」と述べ、
「ダメなリーダーやマネジャーほど、白馬の王子様的に『優秀な人材』さえくれば全部上手く行くと思いがち。優秀な人材を生かすも殺すも、育てるも、リーダー次第なのですよね」
と投稿した。
「過度な報連相を求めるあまり、マネジャー層自身が組織の動きを遅くする」
インタビューなどで求める人材像を聞かれることがあるが、
「僕の答えは『会社やリーダーがやるべきは、来てくれた全てのどんな仲間にもポジションをつくることであり、むしろ"会社側がどんな人材に来て欲しい"なんてことを言うのは、どれだけおこがましいことか』ってことだな」
と説明。続けて、「自分の解像度の甘さやヌルさ、至らなさを棚に上げて、『優秀な人材さえくれば全て上手く行く』と思ってるリーダーがどれだけいるか」と指摘する。今いる人材をいかに活かすことこそが本来の力の見せ所、ということのようだ。
また社会人には"報連相"が必要ではあるが、
「過度な報連相を求めるあまり、社長ふくめマネジャー層自身が組織の動きを遅くするボトルネックになってしまってることって多いなと。あとは必要以上にメンバーを萎縮させてしまったりとか」
と語った。過度な報連相を求めることは「往々にしてマネジャーのプライドみたいなものから生まれてたりすること多い」と分析。そのような上司について、
「『おれは聞いてないぞ!』って言葉、リーダーとしては最悪にかっこ悪い部類に入る発言だよね」
とコメントした。報連相を過度に求めるあまり組織全体が萎縮してスピード感が失われては元も子もない。部下に任せきる度量もリーダーには必要ということだろう。