トップへ

トロロッソ・ホンダのアルボン「運だけで入賞したわけではない。バーレーンの成果を初の上海で役立てたい」:F1中国GPプレビュー

2019年04月11日 13:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2019年F1バーレーンテスト アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
トロロッソ・ホンダのルーキー、アレクサンダー・アルボンは、F1バーレーンGPとその後に開催されたテストでの経験を役立て、今週末の第3戦中国GPでまた一歩前進を図りたいと考えている。

 2019年にF1にデビューしたアルボンは、2戦目のバーレーンGPで9位を獲得、F1初入賞を達成した。レース終盤にルノー2台がトラブルでリタイアしたことで繰り上がったのは事実であるが、信頼性も戦いの要素のひとつであり、このポイント獲得を素直に喜ぶべきであるとアルボンは語った。

「バーレーンでF1初ポイントを獲得した後なので、ポジティブな気持ちで中国に向かうことができる」とアルボン。

「チームがファクトリーで懸命に働いてきたことが報われてうれしい。他のドライバーがトラブルに見舞われた結果であり、幸運に恵まれた部分もあるかもしれない。でも、前で起きたリタイアによって入賞圏内に入れる位置にいたわけだし、高い信頼性があったからこそ実現できたことだから、自分たちにふさわしい結果だと思っている」

■「初めて走る上海の1コーナーが楽しみ」とアルボン

 上海インターナショナルサーキットは手ごわいコースであり、初めて走る自分にとっては難しいグランプリになると予想するアルボンだが、シミュレーターでの準備とバーレーンテストで得た成果を活用し、いい週末を送りたいと考えている。

「上海インターナショナルサーキットで走るのは今回が初めてだから、簡単にはいかないだろう。チャレンジングなサーキットだね。シミュレーターで走ったところ、楽なサーキットには思えなかった。でもそれもゲームの一部だ。シミュレーターによってある程度の知識を得ることができたし、オンボード映像も見た。一歩ずつ前に進んでいくよ」

「F1カーでの経験がまだ少ないから、バーレーン(テスト)で2日間走れたことが僕自身にとってとても役に立った。テストで学んだことを、今回のレースウイークエンドで活用するつもりだ」

「シミュレーターで分かったのは、上海のコースには一部面白い場所があるということだ。たとえばファーストセクターのロングコーナーだ。本物のマシンに乗って予選でターン1に入っていく時には信じられないほどのGがかかるんだろうね。体験するのが楽しみだよ」

「中国に行くこと自体が初めてで、しかもこのレースはF1での1000戦目だ。それを記念して、F1での初のタイ人ドライバー、プリンス・ビラに敬意を示す、スペシャルヘルメットを使う。僕の前にF1で走ったタイ人はプリンス・ビラだけで、F1最初のグランプリ、1950年イギリスGPに参戦したドライバーなんだ」