ポルシェワークスドライバーのティモ・ベルンハルトは4月12日、ドイツ・ニュルブルクリンクでファルケン・モータースポーツの新型ポルシェ911 GT3 Rをテストする予定だ。
2度のル・マン24時間ウイナーでWEC世界耐久選手権王者として知られるベルンハルト。2018年にはポルシェ919ハイブリッドEvoを駆り、地元ニュルブルクリンクの北コース“ノルドシュライフェ”でレコードタイムの大幅更新に成功したドイツ人は現在、ペドロ・ラミー、マルセル・ティエマンと並んでニュルブルクリンク24時間レースで最多タイとなる通算5勝をマークしている。
そんなベルンハルトはVLN第2戦を翌日に控えた12日、同シリーズに参戦しているファルケン・モータースポーツの下で、2019年から本格的にデリバリーが開始された新型ポルシェ911 GT3 Rのステアリングを握る。
前述のとおり、ファルケン・モータースポーツはVLNにフル参戦しており、通常はポルシェ911 GT3 RとBMW M6 GT3の2台体制を執っている。しかし、13日に行われるシーズン第2戦ではポルシェを駆るドライバーが他のシリーズを優先するため、BMW1台での参戦となる見込みだ。
今回のテストは6月22~23日に開催されるニュルブルクリンク24時間に向けた調整を主な目的としており、実戦を回避する分の遅れを補う狙いがあると考えられている。
「今週末、我々はBMW M6 GT3でレースを戦うことを計画していたが、同時にティモ(・ベルンハルト)を迎えてニュルブルクリンク24時間に向けた準備を進める機会を得た」と語るのは、ファルケン・モータースポーツでコーディネーターを務めるステファニー・オルバーツ。
「2019年型ポルシェ911 GT3 Rはサスペンションやタイヤサイズ、エアロパッケージが改良されたことで、我々が走らせていた従来モデルとかなり違う部分がある」
「新しいクルマを走らせてより多くの経験を得ることに加えて、ティモのフィードバックを得る機会はチームのテストプログラムに加える価値があると考えたんだ」
「我々は、ポルシェが私たちの元へ彼を派遣することを許可してくれたことに感謝している」