マクラーレンF1チームのカルロス・サインツJr.が、ジェームズ・キーがテクニカルディレクターとして加入したことで、2020年に同チームはさらなる飛躍を果たすことができると期待している。
トロロッソのテクニカルディレクターを務め、高い評価を受けてきたキーを、マクラーレンは2018年半ばに引き抜いた。トロロッソとの交渉は長引いたものの、今年3月25日、ようやくキーがマクラーレンでの業務を開始することが可能になった。
かつてトロロッソに所属していたサインツはキーのことをよく知っており、彼が加入することがマクラーレンの前進に大きく役立つと確信している。4年にわたって低迷したマクラーレンは、今年ようやくパフォーマンスを向上させつつある。
「彼はチームにとって大きな財産になる」とサインツは述べている。
「トロロッソ時代からジェームズのことは知っている。新しい環境で昔の友人と働けるのはいいことだ」
「来年(2020年)のマシンに影響をもたらしてくれるだろう。今年は来年に向けてさまざまな手順をこなしていく。チーム全体がどういう働き方をするのかを考え、今年のマシンを理解していくんだ」
「この学習プロセスによって、彼は来年へのベースを築くことができるだろう」
マクラーレンは、以前ポルシェのWECプログラムを指揮したアンドレアス・ザイドルと契約、彼は5月1日に正式にマネージングディレクターのポジションに就く予定となっている。CEOザック・ブラウンは、キーとザイドルの加入で、チームのすべてのピースが揃いつつあると語った。
「彼(キー)はまだ観察している段階だ。チームについて知ろうとしている」とブラウン。
「我々は昨年半ばからたくさんの変更を行ってきた。彼をチームに迎えることができたのは素晴らしいことだ」
「アンドレアス・ザイドルが約1カ月後にチームを主導する立場に就く。彼が加われば、我々のレーシングチームはほぼ完成といえるだろう」
「あとは、懸命に努力を重ねて、速さを追及していくだけだ」