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“フェルスタッペン人気”にあやかりたいF1オーナーはオランダGP復活に前向きも、元ドライバーのラマースは「噂だけが先走っている」

2019年04月10日 14:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
オランダ人の元F1ドライバーであるヤン・ラマースは、ザントフォールトがF1との5年契約を締結したという噂は“早まったもの”だが、交渉は正しい方向に向かっていると主張している。

 多くのウェブサイトが、フォーミュラ・ワン・グループとザントフォールト・サーキットが基本合意に達したため、2020年にオランダGPが復活する見込みであると報じている。

 両者の話し合いは数カ月に及んでいる。報道によるとザントフォールトは今年の早い段階で、3月末が期限となるレース開催のための選択権を行使したという。

 アッセンもF1開催地候補として争っていたが、オランダのスポーツ審議会は先月、公開書簡のなかでザントフォールトがF1開催における唯一の実行可能な選択肢であることを明らかにした。

 F1の商業権保有者であるリバティ・メディアは、オランダGPの復活について常に前向きな姿勢をとっている。リバティ・メディアは、地元オランダのヒーローであるマックス・フェルスタッペンに対する同国民の情熱と熱狂を利用したいと考えている。

 だが将来オランダGPのスポーツディレクターを務めることになるヤン・ラマースは、「まだ時期尚早だ」と語った。

「我々は正しい方向に進んでいるが、まだ最終的な調整に取り組んでいるところだ」

「このような噂を耳にすることはとてもうれしいことだ。しかし噂は現在の状況よりも少々先行している。噂を広めているのは我々ではない」

 またラマースは、「F1はザントフォールトだけではない」と述べた。

「F1では21戦から22戦が行われる。すべてが完了した時に、ニュースを発表することになるだろう。まだその段階ではないが、我々は楽観視している」

 先週、ザントフォールトは地元自治体からF1の開催許可を得たが、サーキットと地元道路のアクセスの改善に使用するための補助金400万ドル(約4億4400万円)についても承認が下りた。

 ザントフォールトがF1カレンダーのどの枠を与えられるかは不明だが、春の中頃か初夏の時期になると見られている。

 F1はベトナムGPを2020年のF1カレンダーに迎えるが、イギリス、イタリア、ドイツ、メキシコはまだリバティ・メディアとの契約更新には至っていない。

 F1のスポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2020年に既存のレースを失うことはなさそうだとバーレーンで述べていた。しかし既存のレースの契約更新にベトナム会場の追加、そしてザントフォールトを合わせると、1年間のレース数は23戦に増えることになる。