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ルノーF1、中国GPでブレーキとサスペンションをアップデート。「中団トップになれる」と復活目指す

2019年04月10日 13:21  AUTOSPORT web

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ダニエル・リカルド(ルノー)
バーレーンGPでは、ニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドの両方がエンジントラブルにより同一周回でリタイアしたルノーだが、今週末の中国GPでは復活を遂げようと画策している。

「バーレーンについてはポジティブな面に目を向けたい」とヒュルケンベルグは語った。

「レースでは期待外れなことが起きるものだ。でもチームとして前進し、何が起きたのかを学び、同じことを繰り返さないようにできることのすべてをやる」

「僕たちには優れたレースペースがあることを示し、多くのオーバーテイクをして、引けを取らない戦いができた。それに絶妙な2ストップ作戦を行い、クルーとともにスムーズなピットストップもできた」

「こうしたポジティブな流れを維持して中国に向かわなければならない。週末を十分にうまくまとめあげれば、間違いなく中団グループで首位になれると分かっているからね」

 ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、2019年シーズンのスタートはチームの高い期待には届かないものだったと認めた。

「我々の全体的な競争力は、ドライバーがトップ10圏内で戦い、トップチームに近づくのに十分なものだ。だが我々は信頼性の問題に苦戦している」

「中国GPには注意深く取り組むが、シーズンを順調に進めるための解決策もある」

 またルノーは、今週末の中国GPでは2台のマシンにアップグレードを投入する予定だ。シャシー担当テクニカルディレクターのニック・チェスターは、「様々な領域における新たなボディワークに加えて、ブレーキとサスペンションのアップデートも投入する」と語った。

「中国GPでは円滑な運営を行い、すべてを適正に行うことが重要だ」

「バーレーンでのインシーズンテストでは、ダニエルと共に有益なセットアップ作業を完了することができたし、双方のドライバーが開発パーツを装着して走行テストを行った」

「初日は雨だったものの、我々はほぼ全てのプログラムを終えることができた」

 そのリカルドは、レッドブルから参戦した2018年の中国GPで、終盤にオーバーテイクを連発して優勝を飾っている。

「中国ではいつもパフォーマンスを発揮できていたと思うが、昨年までは表彰台に届かなかった」とリカルドは語った。

「中国GPで表彰台が獲得できるはずだと分かっていたけれど、2018年にそれが実現したんだ。グリッド6番手から掴んだ素晴らしい勝利だった」

「僕はタイトなターン6でバルテリ(ボッタス)を抜いて、おそらくその年の優れたオーバーテイクのひとつを決めたんだ。だからいっそう素晴らしいことになったよ!」

 ルノーにとっては、2019年の中国GPで両方のマシンがポイント圏内でフィニッシュできれば、素晴らしい結果となるだろう。