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『東大王』が休みでも頭の体操! 伊沢拓司が送るYouTubeチャンネル・QuizKnockの名物企画

2019年04月10日 08:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 TBS系で好評放送中のクイズバラエティー番組『東大王』。東京大学/東京大学大学院のクイズ王たちと、頭脳派芸能人チームの熱いバトルで人気を博しており、3月いっぱいで、東大王の象徴的存在である伊沢拓司の卒業も話題になった。しかし、伊沢は4月3日の特番で、解説者&芸能人チームの助っ人として参戦。今後もその博識と、楽しいトークで視聴者を楽しませてくれそうだ。


(参考:『東大王』卒業の伊沢拓司が送るYouTubeチャンネル「QuizKnock」 “知識自慢”にとどまらない、その魅力とは?


 そんな伊沢は『QuizKnock』というクイズをベースに幅広い知識を届けるウェブメディアを運営しており、同名のYouTubeチャンネルでも、知的好奇心を刺激する動画を日々、アップしている。今週の『東大王』は特番のためお休みだが、放送がない週、あるいはレギュラー放送の前に、『QuizKnock』の動画で頭をほぐしてみるのも一興だ。


 今回紹介したい動画は、名物企画の完結編となる『東大生12人で朝からそれ正解!ついに完結!【#9】』だ。


 TBS系で2013年までレギュラー放送されていたバラエティ番組『リンカーン』の企画「激論!朝までそれ正解!」をもじったもので、例えば「『し』で始まるはやいものと言えば?」など、「○で始まる○○なものは?」という形式の問題に各参加者が回答し、議論の末に「正解」を決める、というものだ。博識な東大生たち(一部学外のクイズ王が参加することも)が行なうと、芸人のおもしろさとはまた違った、エキサイティングな企画になる。


 例えば、今回の動画の冒頭では、「『あ』で始まる高いものと言えば?」との問題が出される。そこで伊沢を含む4名が、ヒマラヤ中央部にある、最高地点が標高8091メートルの連峰「アンナプルナ」と回答。さすがクイズ王たち、というところで、日本一高いビルである「あべのハルカス」との答え(2名)も納得感のあるものだった。


 「iPhone XS」という庶民感覚の答えも面白かったが、「正解」とされたのは、「above」(「~より高く」を意味する)という、アクロバティックな回答だった。具体的に高さのあるものでなく、前置詞としてあらゆる言葉につけられ、意味の上ですべてを上回る。「もの」かどうかは議論の余地がありそうだが、思わず唸らされるスマートな回答だ。


 動画は決して堅苦しいものではなく、むしろ笑いに溢れた雰囲気で進む。東大生らしからぬ(?)珍回答や、「正解」をすり合わせる議論もおもしろく、興味を持った方はぜひ、2017年の大晦日に公開された第一回から、順を追って視聴していただきたい。


(向原康太)