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RYUCHELL、デビューアルバムへの思い語る「ジャンルをどんどん作って表現できる世の中に」

2019年04月10日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 タレント・りゅうちぇるがアーティスト・RYUCHELLとして、ついにデビューアルバム『SUPER CANDY BOY』をリリースする。その発売記念イベントが4月9日、東京・池袋サンシャイン噴水広場にて行なわれ、1000人の観客を前にデビュー曲を含む4曲を歌唱。アルバムや音楽活動、家族についてトークを繰り広げた。


(関連:RYUCHELL、初ファンイベントで新曲「Link」披露 息子リンクと妻ぺこへの愛を語る


 4月10日に発売したデビューアルバム『SUPER CANDY BOY』は、「Hands up!! If you’re Awesome」「Link」などの既存曲に新曲を3曲加えた全7曲が収録されている。


 タイトルである『SUPER CANDY BOY』は、RYUCHELL曰く「僕の中ではこれしか浮かばなかった」案だとか。RYUCHELLは「キャンディとボーイ。女の子らしい単語と男の子らしい単語をわざと組み合わせることで、『僕は男の子でもなくて女の子でもなくて、キャンディボーイなの』って言えるような……新しいジャンルをどんどん作って表現できる世の中になって欲しいなって思いを込めました」と説明。


 また、いよいよ発売されるアルバムに、「今まではシングル配信だけだったので、初めて形になった。名刺ができたというか……これを聴いて、フォトブックを見てもらえれば、僕をわかっていただける作品がようやくものになった」と喜びを表した。


 そもそも歌を始めるきっかけは、「歌という手段を選んで、バラエティでは見せられない僕を表現したい。(歌を)聴いて、ハッピーになれたり自分らしくいきていくんだって思ってもらえたりしたら嬉しいな」と思ったことだと話すRYUCHELL。それまでは「カラオケに行って歌うのが好き」レベルだったが、デビューの1年前からボイストレーニングとダンスレッスンに通い、準備していたという。今でもレッスンは続けていると言い、「まだまだ発展途上です」と笑う。


 大切な息子・リンクと愛妻・ぺこへの思いを込めた「Link」や、ぺこへのラブソングである「You are my Love」など、自分自身の経験を歌詞にしているRYUCHELLだが、自分が経験したことのないエピソードは歌にしないと決めているという。


 「恥ずかしい過去は、本当はあんまり出したくない。でも、今悩んでいる人がいて、僕が今歌うことによって何かきっかけ作りになれたらって思いで恥ずかしがらず包み隠さず、過去の経験とかもストレートに歌詞にしたいなって気持ちはあります」と話す。


 学生時代は声が高い、仕草が女っぽいなどとからかわれ、中学生時代には「自分を出したらいじめられる。人と一緒なら友達がいなくならない」と思い込んで自分を偽っていたという。「学生時代は学校が世の中の全てだから、『人と違う部分は個性』とまで思えないんですよ、若い子って。僕もそうだったし。1つでも人と違うことをしたら、その人のことを全てが違うと決めつける世の中を、歌を通して変えていけたら」と、RYUCHELLは一つひとつの歌に込めた思いを語った。


 歌手としては1からのスタートだといい、「いっぱい歌番組に出たい」「夢のまた夢ですけど、紅白に出られたら嬉しい」と笑う。バラエティタレントではない、強いメッセージを込めた歌を歌う歌手・RYUCHELLとしての顔をこれからたくさん見られそうだ。(たつき あつこ)