アニメーション映画『海獣の子供』の予告編が公開された。
五十嵐大介の同名漫画を『マインド・ゲーム』『鉄コン筋クリート』などのSTUDIO4℃がアニメ化する同作。「海を舞台とした生命の秘密」をテーマに据えて、14歳の少女・琉花とジュゴンに育てられた2人の兄弟・海と空のひと夏の出逢いを描く。主人公の琉花役に芦田愛菜、海役に石橋陽彩、海の兄・空役に窪塚愛流がキャスティング。監督は渡辺歩が務めた。公開は6月7日。
久石譲が手掛けた楽曲を使用した予告編では「海で起きるほとんどの事は、誰にも気づかれない」というコピーや、巨大なザトウクジラの姿、夏休みを過ごす琉花が海、空と出会う場面、稲垣吾郎演じる琉花の父・正明が「彼はね、ジュゴンに育てられたんだ」と語るシーンなどが確認できる。
■久石譲のコメント
この映画の面白さは、ストーリーとして予測出来ないところにあります。哲学的であるとも言えます。全編を通してミニマル・ミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをしたと思います。
宇宙の記憶の息遣い、生命の躍動感など観る人のイマジネーションを駆り立てる作品です。音楽と映像によって観る人の感覚が開放されて楽しめることを期待します。