何かとゆるい職場にはメリットもある。仕事の合間におやつを食べても怒られなかったり、社長が差し入れをしてくれたり。悪いことばかりではない。ただ、こうしたゆるさも方向性を間違えてしまうと、労働者にとって苦痛に変わることもあるようだ。
先日、ガールズちゃんねるに「勝手に個人情報バラす人に困ってる人!不満をぶちまけよう!!」なるトピックが立っていた。労働者の個人情報を他者にしれっと漏らしちゃう。そんなイカれた会社でガッカリした経験を持つ人々の声が目白押しのトピックだ。
パートを始めたトピ主は、働き始めて数日後、他のパートの人から、前職のことを聞かれたという。トピ主から情報を明かしてはいないため、雇用主が無断で教えたのではないかと見ている。(文:松本ミゾレ)
「個人的なことを根掘り葉掘り無神経にズケズケ聞いて来て、それを噂話のネタにする同僚がいる」
またあるときは別のパートの人から「◯◯マンションに住んでるんでしょ、ご近所さんよ」と言われたという。これも恐らくは、例によって雇用主が口を滑らせたのだろう。トピ主は「なんで他人のことをベラベラ話すのでしょう」と不快感を滲ませている。
こういうのって、無神経な人にとってはどうでもいいことだけども、人によってはカチンと来るものだろう。僕はどっちかと言えば無神経なのでもしトピ主と同じ境遇に陥っても「ああ、あの人が喋ったのか」ぐらいで済むんだけど、男と女とではプライバシーについての考え方も異なる。どのみち良い気分はしないのは確かだ。
ではここで、似たような経験をした方々の声を、トピックから抜き出して紹介していきたい。どれもこれも、無神経じゃない人にとっては、舌打ちモノの展開になっているはずだ。
「個人的なことを根掘り葉掘り無神経にズケズケ聞いて来て、それを噂話のネタにする同僚がいます。本当に最低」
「個人同族経営の会社は、履歴書を回し読みさせてた。1年ほど働いたけれど、とんでもないブラックだった。個人情報保護がまだまだ追いついてない」
「自営ですが、地銀の銀行マンの守秘義務のなさにうんざりしてる。『○○さんとこは跡取りがいなくて困ってる』とか『離婚した』とか『家建てた』とか。便利な時もあるけど聞きたくない情報がたくさん」
こういう具合に、辟易しているという声は多かった。それだけ気にしている人は多い、ということだろう。「不幸な話だと回るの早いし結婚と出産話も回るの早い」という声もあった。
正直僕なんかは、お酒が入るとついつい興味本位で「どこに住んでるの?」とか「家賃いくら?」みたいなことをすぐに聞いてしまう。全く悪気はないんだけど、今回このトピックを見たことで、多少なりとも心変わりをしたような気がしないでもない。これを機に反省したいと思う。