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松坂桃李「初恋は中2」、山本美月「今も引きずってます」 『パーフェクトワールド』制作発表で明かした初恋エピソード

2019年04月09日 02:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 4月8日、東京・アーツ千代田3331にて松坂桃李主演の火曜ドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)の制作発表会が行われ、松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、中村ゆり、松村北斗(SixTONES/ジャニーズJr.)、木村祐一、麻生祐未、松重豊、プロデューサーの河西秀幸が登壇した。


 本作は、女性コミック誌『Kiss』(講談社)に連載中の有賀リエによる同名コミックを連続ドラマ化するラブストーリー。生涯1人で生きていくと決めていた、車いすに乗った建築士・鮎川樹(松坂)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本)と再会し、心を通わせていくことで樹の生き方が変化していく模様を描く。


【写真】松坂に説得を試みる松村と山本


 プロデューサーの河西と松坂は、2015年10月期に放送された『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』以来2度目のタッグ。河西は、はじめの挨拶で「厳しい環境になると松坂くんの本来の良さがじわじわと出てくるなと思っていて、『パーフェクトワールド』でも適度に彼を追い込みながら撮影させていただければなと」と松坂への絶大なる期待を述べる。さらに昨日の撮影が夜中の2時まで続いていたことを明かし、キャストたちに「すいませんでした」と謝罪しつつ、「2時までやったときの良さが滲み出ておりました」と過酷な撮影スケジュールの中でも、キャストたちの連日の奮闘ぶりを明かした。


 河西のトークを受けて笑みを見せていた松坂は「(追い込むことについて)決してそんなことはありません。スタッフ、キャストさんみんなでなるべく安全第一で健康体で最後までやりたい」と意気込む。また、恋愛ドラマへの挑戦について「この辺(胸のあたりを手で指しながら)がずっともぞもぞしてます。こそがゆい、わ、ぎゃ、は、わぁ、みたいな」と恥ずかしさも少しあるという心境を明かした。相手役の山本も、恋愛ドラマのヒロイン役について「贅沢ですよね、取り合いっこされたり」と役への喜びを語ると、「絵が好きなところは一緒」とつぐみとの共通点を明かした。


 樹の恋敵で同級生・洋貴役を演じる瀬戸は「恋愛というものはきれいごとだけではないなと思いました」と切ない役どころだからこそ湧いた感情を明かす。「好きな人に好きな人がいるという状況は僕だったら引く」と自身と比較しながら「洋貴の行動力や勇気は尊敬するところ」と話した。


 髪を茶色に染めて登場した松村。SixTONESでは他のメンバーが髪色を染めても「ずっと黒」のイメージで、「ちょっと大人しめで人によってはクールと呼ぶ方もいる」とパーソナルイメージを説明するが、今回、樹と共に働く事務所でムードメーカーでもある晴人を演じるにあたり、髪色を染め明るいキャラクターに役作りをしたところメンバーから「北斗明るくなった」と言われるようになったという。「口数が増えてものすごく明るくなったらしいです」と髪型のイメージに普段の人柄も引っ張られて影響を受けていると説明した。また、松村演じる晴人の叔父役・木村はジャニーズとの共演はあったが「肉親になったのは初めて」と笑いを誘った。


 ファンから寄せられた「初恋の思い出」のトークで、松重は幼稚園の時に好きだった子が山本にとても似ていたという話に。生まれ故郷も近いことから、もしかしたら山本の母親ではないかと「お母さんって歳いくつ? と聞いたら、年齢が全然下だったんですよ。それで愕然として。全然違かったんです」と勘違いだったエピソードを語り、会場を沸かせた。


 松村は、幼稚園時代を思い出し「毎日見るたびに誰かを好きだった気がする」と話したあと、バレンタインへの思い残しがあると話し始める。松村は、小・中・高校を通して、小学校1年の1個以来、チョコをもらったことがなく、「悔しくて高校入ろうかなって思って、最近」と学生時代への後悔を語った。だが、当時、「喋らなければ良いのにね」と言われていたらしく、それ以降、グループでは喋らないようにしてるとクールキャラの由来を明かした。


 山本は「本当に心の底から愛して愛してやまなかった人がいたけど、世界が違かった」と熱い想いを語り、会場はどんな相手だったのかと興味津々の空気に。山本が「2次元にいる人だったので、最後の最後には素敵なプロポーズをしている場面を見てしまい、子どももできたんだなっていうのを見届けて、泣いてました」と話す相手の正体は『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック。「本当に大好きで今もずっと引きずってますね。大恋愛でした」と語った。


 松坂の初恋は中学2年生の頃。「告白して『いいよ』と。『やった』と思って付き合っていたら、ヤンキーの頭を張っているような人が急に出てきて、『おいお前、俺の女に手を出してるらしいな』と」と、当時を振り返る。その彼女が元カレと正式に別れる前だったらしく、8人くらいに囲まれ「え~これは勝てないよ」となったことを明かし、会場は驚きと笑いに包まれた。


 また、撮影の休憩時間には、松村が山本から「ポケモンGO」の指導を受けていることを明かす。トーク中には松坂も「ポケモンGO」仲間に入れようと誘い入れるが、「今から初めても~」と渋り顔。「『ポケモンGO』は勝つか負けるかじゃないんです。自己満足」(山本)、「ポケモンを愛せるかどうか。ポケモンとのラブストーリー」(松村)と熱心に布教活動を行う姿からは、長い撮影期間の間に松坂の心を落とせそうな熱意が見えた。


 原作には登場しないオリジナルキャラクターや、物語が進んでいく先にどんな困難、そして幸せが描かれていくのだろうか。松坂と山本を2人の恋の行方を追いかけながら、本作のテーマである年齢や性別を越えた全ての人へ問いかける「幸せとは何か」を考えていきたい。


(大和田茉椰)