レーシングポイントF1チームのセルジオ・ペレスは、ランス・ストロールに対して大きな称賛の言葉を送った。新たにチームメイトとなったストロールはレースペースにおいて、以前のどのチームメイトよりも自身に近いとペレスは考えている。
20歳のストロールを単なる“億万長者の息子のペイドライバー”と見る者は、今でも彼に対して批判の声を浴びせている。しかしストロールは進化を続けており、そういった声に対して、自身のスキルと才能が本物であることを証明してきた。
オーストラリアGPでも能力を示す機会に恵まれ、チームメイトのペレスが中団で混雑に巻き込まれるなか、ストロールは確固たる走りを見せつけてポイントを持ち帰っている。このときの走りが、ペレスを感心させたのだ。
「エステバン(・オコン)とニコ(・ヒュルケンベルグ)は、かなり似通ったアプローチをしていた。彼らは常にレースペースに苦しんでいたようだった」とペレスは語る。
「しかしランスのレースペースは、他のどのチームメイトよりも僕に近い。日曜日もすでに、かなり良い走りをしている」
「驚いたよ。なぜならこれまでのチームメイト相手では、ロングランは簡単だった。でも今はそうではない。彼は日曜日に関して、良い理解力を持っている」
「良いことだよ。ポイントを獲得するのにはそういったことが必要だ。中団グループがこれほどまでに接戦なら、なおさらだ」
ストロールのパフォーマンスは、良いマシンに恵まれないドライバーの能力を評価することの無益さを強調するものであり、昨シーズンはウイリアムズに在籍していたストロールも同様だとペレスは言う。
「ランスのスピードを確かめるために会ったときに、すでに驚かされたよ。人を評価するのは、とても難しいということの証明になった。F1ではそうしたことが、マシンのパフォーマンスと大いに関係してくるんだ」
「彼にはスピードと才能があり、懸命に取り組んでいる。安定してポイントを獲得すると思っているし、それはチームにとって素晴らしいことだ」
「コンストラクターズランキングを4位で終えるためには、両方のマシンが毎週末、ポイントを獲得していく必要がある」
「(オーストラリアでは)チームや戦略とともに、彼はマシンから最大の力を引き出した。これからアブダビGPまで、そういったことが必要なんだ」