漫画『アフロ田中』が連続ドラマ化され、7月からWOWOWで放送される。
のりつけ雅春による『アフロ田中』シリーズは、2002年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載されている作品。2012年には松田翔太主演で映画化もされた。
ドラマ版のタイトルは『WOWOWオリジナルドラマ アフロ田中』。主人公・田中役を賀来賢人が演じる。監督は映画『モテキ』の編集や『シン・ゴジラ』C班監督などを務め、スチャダラパーらのPVを手掛けてきた石田雄介。シリーズ中から『上京アフロ田中』を原作とし、全10話が放送される。
ドラマ化発表にあわせて、アフロ姿になった賀来賢人のビジュアルと特報映像が公開。のりつけ雅春による描き下ろしイラストも公開された。
■賀来賢人のコメント
・『アフロ田中』連続ドラマ版の主演が決まった心境
とても嬉しかったですし、非常に挑戦し甲斐のある作品だなと。気合いが入りました。
僕もかなりの天パで、絶好調の時はアフロなので、田中には共感しかありません。
・原作の印象や感想、好きなエピソードなど
こんなにスラスラ読めた漫画は初めてでした。一番好きなエピソードは、マキと名前を呼びあうシーンです。可愛くて仕方ない二人が大好きです。
・視聴者へのメッセージ
脚本も最高なものになっています。現場、間違いなく良い熱量で撮影できております。
是非!期待して下さい!!
■のりつけ雅春のコメント
・『アフロ田中』のドラマ化が決まった心境
うぉー――――!!て感じ。やったー―――!!て感じ。
・賀来賢人に期待する点
田中は「ただ生まれてきたので一生懸命生きてるだけ!」なので、野心も何にもなく、ただただしあわせになりたい、そんな感じが出たら嬉しいです。
・視聴者へのメッセージ
僕も楽しみにしています。撮影現場にたくさん顔を出して見学したいです。
■石田雄介監督のコメント
・『アフロ田中』のドラマ化が決まった心境
大好きな原作なので、単純にワクワクしました。一方で『連ドラ』にするからには、全話を貫く物語の「軸」を何にするか?『連ドラ』でしかできない事は何か?この2つを真っ先に考えはじめました。
・原作の印象や感想、好きなエピソード
主人公・田中の不器用な生き様に思わず笑ってしまうが、一方で自らの甘酸っぱい青春時代の記憶をほじくり返される。こんなに油断は禁物の漫画、他にありません。好きなエピソードは沢山ありすぎますが、今回のドラマ化で中心に取り上げる「上京 アフロ田中」の中ではマキとのシーン全てです。
・初タッグを組む主演の賀来賢人の印象と期待する点
賀来賢人さんと最初に顔合わせをした時のこと。アフロ頭になってもらいビジュアルのチェックをしたのですが、あまりのハマりっぷりに、早くもこの作品の成功を確信した事を覚えています。またその際、私の本作に対するこんな演出プランを伝えました。「この作品を観て頂く視聴者の皆さんを『ギャグや顔芸で笑わす』のではなく、不器用がゆえに滑稽に見える田中の行動や感情が、どこか視聴者自らにも思い当たる節があり、思わず笑えてしまう、そんな『ほろ苦い笑い』を誘発させたい」彼はその時から、私の意図を的確に汲んでくれて、その器用で繊細な表現力によって撮影中も全くブレずに、主人公・田中広を演じています。
・視聴者へのメッセージ
長期連載中の原作『アフロ田中』は厄介です。「長い漫画だなぁ」と読んでいると、いつの間にか手が止まらなくなっている。「くだらないなぁ」と笑っていると、いつの間にか泣いている。不器用に恋をし、しかし必死に生きる若者の人生が、大量に振りかけられた『あるある感』と共に真空パックされているのです。こんな最高な原作に出会い、賀来賢人さんはじめ最高のキャストと一緒に作ったら、最高に面白い連続ドラマが出来てしまいました。ところでこれ、放送していいんですよね、WOWOWさん?