今の職場に不満を抱えつつも、理由が漠然としていると退職に踏み切れない。そんな人は多いのではないだろうか。しかしある時突然「もう辞める!」と思う瞬間が来る。キャリコネニュース読者から寄せられた「会社を辞めようと思った瞬間エピソード」を紹介する。
不動産会社で営業職をしていた20代男性の元勤務先では、22時半に終礼があった。この時点で長時間労働にもかかわらず、上司の演説が1時間続き、23時半の日々を送っていた。男性は、
「月の休日はわずか1日で、残業は毎月135時間でした。殴る・蹴るなどの暴力がまかり通ったひどい職場で耐えられませんでした」
と明かした。
もっと仕事に挑戦したいというと「自分と実力が反転したら立場が危なくなる」と却下
営業職に従事していた20代男性は、遠方にいる顧客を多く受け持っていた。仕事内容によっては帰宅できないことがあり、上司に不満を漏らしたところ、「独身だからいいじゃん」と言われた。
「独身だからいい、って……。上司の発言の意味がまったくわかりませんでしたよ。もうこの会社を続けられないと思いましたね」
クリエイティブ職に務めていた30代男性は、仕事で成果をあげて評価されるかと思いきや、
「おかげで次からクライアントからの要求レベルが上がるじゃないか!」
と叱責されてしまう。また、男性の担当は単純作業ばかりだったため、もっと能動的な仕事にチャレンジしたいと申し出た。しかし「自分と実力が反転したら立場が危なくなる」と却下されたという。保身ばかり考える上司の元にいることに嫌気が差し、退職した。
勝手に追加される担当エリア「このままだと会社に殺されると思いました」
営業職として働いていた20代女性の元勤務先には、タイムカードがなく、残業代は一切支給されなかった。女性がスマホアプリで残業時間と休日出勤を記録したところ、100時間を超えていたという。女性をさらに苦しめたのが、営業の担当範囲だ。
「東北3県、関東2県、東京都を担当させられ、自分の携帯は1日中鳴り続っぱなし。その日を生きるので精一杯でした」
と振り返る。やがて熱がないのに悪寒が続いたり、ストレスで発疹が出たりと、体に変調をきたすようになってしまう。
「私に相談もなしに『新たにもう1県出張エリアを担当してもらう。他のやつには任せられない。お前なら出来る!』とポジティブな命令をくだされました。安月給でしたし、このままだと会社に殺されると思いました」
技術職に従事していた40代男性は、上長との面談で現ポジション継続を申し出た。しかし、
「継続を希望するならば、給与規定の改変によって来年から給料は減額になる」
と理不尽な意見を突きつけられてしまう。男性はその場で「今年いっぱいで退職させて頂きます」と即答し、退職した。