バーバー・モータースポーツパークで開催されているインディカー・シリーズ第3戦。6日に予選が行われ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が、2017年ポコノ戦以来となる今季初ポールポジションを獲得した。
初日からホンダ勢が速さを見せるバーバー・モータースポーツパークでの第3戦。予選前に行われたプラクティス走行も上位5台はホンダ勢が占め、トップは前日に引き続きジェームズ・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)。
前日は14番手だった琢磨も、このセッションでは5番手につけ調子を上げて予選に挑んだ。
2つのグループに分かれ、それぞれ上位6台が次のセッションへと進むQ1。グループ1をトップで通過したのは、シボレー勢のスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)。コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)、サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン)といったルーキーもQ2に進出する。
強豪がひしめき合うグループ2。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップ通過。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が2番手。琢磨も5番手でQ2に進む。
名門チーム・ペンスキーはウィル・パワーが3番手に入るもシモン・パジェノーが7番手、ジョセフ・ニューガーデンが8番手とまさかのQ1敗退に。
12台で争うQ2。ここでもヒンチクリフとピゴットがトップを争い、ヒンチクリフが1分08秒4074でトップ通過。ピゴット、ディクソンと続き、琢磨は4番手で久々のファストシックス進出を果たす。さらにチームメイトのレイホールがも5番手で通過する。
6台でポールポジションを争うファストシックス。各車1回目のアタックへ向かうが、琢磨は唯一、ブラックタイヤで走行。
まずトップに立ったのはレイホール。ディクソンも僅差で続き次のアタックで逆転を狙う。琢磨は2周アタックを行い4番手でピットイン。レッドタイヤに履き替え最後のアタックへと向かう。
レイホールはラストアタックでさらにタイムを更新。1分08秒6971を叩き出し、自己ベストでアタックしていたディクソンも0.1秒及ばない。
そのレイホールのタイムを最後のアタックで琢磨が渾身のアタックで塗り替える。1分08秒5934とまとめ、レイホールのタイムを0.1037上回りポールポジションを獲得した。
琢磨のポールポジション獲得は、2017年のポコノ戦以来となるインディカー通算8度目だ。
予選2番手はレイホールとなり、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがフロントロースタート。ディクソンが3番手、ヒンチクリフが4番手、セバスチャン・ブルデーが5番手とホンダ勢が上位。ピゴットはファストシックスでタイムが伸びず6番手となった。