2020年卒も就活市場は相変わらずの売り手市場のようだ。マイナビは4月4日、「2020年卒マイナビ大学生就職内定率調査」の結果を発表した。調査は今年3月下旬に、2020年3月卒業見込みの全国の大学3年生・大学院1年生7030人を対象に実施。インターネット上で回答を得た。
2020年卒学生の3月末時点の内々定率は、前年から3.2ポイント増加して12.7%となった。2016年卒で広報活動解禁が3月になって以降、3月末の内々定率としては過去5年で最高水準となった。
内々定が出ても就職活動を継続する学生が大多数
文理男女別の比較では、文系学生(男子:12.7%、女子:9.2%)よりも理系学生(男子:16.3%、女子:14.3%)のほうが内々定率が高かった。ITを始めとした広い分野でエンジニアが不足していることが影響していると見られる。
理系学生のうち学部生と院生で比較すると、学部生の14.0%に対し、院生は18.2%と進捗が早い。また、未内々定者を含めた活動を継続する学生の割合は、全体の97.6%だった。内定が出たとしても、ほとんどの学生はよりよい就職先を探して活動を続けるようだ。