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『ミストレス』長谷川京子ら4人、撮影中にガールズトークが暴走? 「何度も注意を受けました」

2019年04月05日 16:31  リアルサウンド

リアルサウンド

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 4月19日より放送を開始するドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』(NHK総合)の第1話試写会がNHK放送センターで行われ、会見に長谷川京子、水野美紀、玄理、大政絢、制作統括の後藤高久、演出の片岡敬司が登壇した。


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 原作は、英国BBCで放送されたドラマ『Mistresses(原題)』。シーズン3まで制作されたヒットドラマで、その後、米国・ロシア・スロバキア・韓国でもリメイク版が制作された。現代日本の女性たちが感じる“生きづらさ”や“焦燥感”と真正面に向き合いながら、「生きるとは?」「人生の幸せとは?」をテーマに、4人の女性たちのスリリングで、ミステリアスで、ロマンチックな日常が描かれる。


 会見には、長谷川、水野、玄理、大政の4人が黒を基調としたゴージャスなドレス姿で登場。制作統括の後藤は、海外ドラマを原作とした本作について、「(原作は)イギリスが舞台ですから、そのまま日本に持ち込んでも齟齬が出てきます。そこを日本風にアジャストしていって、その過程で日本人のメンタリティがあらわになっていくのかなと感じました」と解説。演出を担当した片岡は「毎回とんでもないことが起こるんですけど、なんとか切り抜けようとしていく4人の女性のお話です。ジャンルとしては、ラブサスペンスかもしれませんが、ホームドラマでもあります。さらに新しいものになっていくかもしれません。描写もコンプライアンス、スレスレのラインを攻めておりますので、上層部の顔色伺いながら忖度抜きに演出しております」と意気込みを明かした。


 続いて主演を務める長谷川は、「やはり今の日本の女性って抑圧的な世界の中で身を縮めてきていくことがまだまだあると思うんですね。私自身もその窮屈さを感じることもあるし、でもこの作品で常識とか倫理観はもちろん必要だけれども、それとは別に自分の感情に素直になろうというのを4人の女性が体現していて、私も含めて、皆さん女性の方に見ていただくことで、何かのフックになれば嬉しいなと思います」と挨拶。


 水野は自身の役柄について、「4人の中で一番生活感がありまして、シングルマザーでパン屋で働きながら娘を育てている主婦です。夫を亡くしているんですけど、後半とても驚くような出来事が次々起きて、大きなうねりにのみこまれていきます。前半はシリアスサスペンス調の3人の空気とは違った箸休め的にほのぼのとした中年の恋愛を楽しんでいただければと思います」と語った。


 玄理は、「夫婦仲も良く仕事も充実している女性が、後輩と一夜の過ちを犯してしまうという役どころです。女性がそれぞれの幸せに向かっていくお話ですが、誰かとずっと添い遂げることが幸せなのか、1人でいても幸せなのか、一度でも裏切ってしまったら愛ではないのか、と役を演じながら考えさせられています」とコメント。


 大政は、「私が演じる樹里は、愛が分かっていないからこそいろんな男の人と遊んだりしていて、その中で女性に恋をするという役どころです。自分自身も女性に恋をする役柄は初めてだったので、現場ではすごく新鮮で、『女性とのラブシーンってどうやるんだろう』と日々演じているところです」と新境地への挑戦を語った。


 今回上映された第1話では、今回登壇した4名が、楽しく女子会をする様子が映し出される。撮影の様子を聞かれた長谷川は、「リハーサルで監督も交え、足が早そうな子は誰? ジャニーズにハマってそうな人は? とお芝居のワークショップみたいに、キャラクターの答え合わせをそれぞれをしていったんです。そのおかげでお互いの理解が深まって自然な空気感が作れました」と振り返る。ちなみに、ジャニーズにハマってそうなキャラクターは、水野演じる野口友美で、「小学校の娘と一緒に見てるだろう」と推測した。


 さらには、現場では出演者4人とも話が絶えなかったようで、「本番直前まで喋っていたので、演出部の人に何度も注意を受けました」と水野。あまりにも盛り上がってるので、スタッフも「これを撮った方がいいんじゃないか?」というくらい花を咲かせていたようだ。


 また、共演したお互いの印象については「女優って男っぽいというか、みんなさっぱりしている」と長谷川。これに対し玄理は「私は長谷川さんから女性らしさをすごく感じます。白衣が似合うし、いいにおいするし。さらに、水野さんも長谷川さんもママの先輩として、毎朝子どもの面倒をみて仕事も両立していてすごく尊敬します」と語った。


 水野は、逆に年下組に驚きを感じたようで、「玄理さんも大政絢ちゃんもすごくしっかりしていて、会話のバランスを見てるんです。聞き役に徹したり、質問を振ってくれたりとすごく気を配っているので、大人というか、こういう子たちがモテるのかなと(笑)」と賞賛。大政も先輩のバイタリティに感服してるようで、「自分は仕事で一杯一杯になるところがあって、それに加えて家庭もとなると、このドラマに似た部分があるのかなと感じますね」と話した。


(取材・文=安田周平)