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就活生の“銀行離れ”加速、メガバンクが人気企業トップ50から消える 2020年卒の人気企業ランキング

2019年04月05日 14:50  キャリコネニュース

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楽天が運営する「みん就」は4月5日、2020年卒業予定の学生を対象にした「就職人気企業ランキング」を発表した。調査は昨年10月から今年3月にかけて実施。インターネットと「みん就」主催の就職フォーラム会場のアンケートを合わせ、4404人から回答を得た。

トップは味の素で、1位を獲得したのは2011年に調査が始まって以来初めて。味の素を含む食品・飲料メーカーは19社がトップ100にランクインし、業界全体が高い人気を集めていることが分かる。

みずほFGは114位まで大きく順位を落とす


2位は昨年1位の伊藤忠商事。3位はNTTデータで、前年の8位から5つ順位を上げた。昨年1位の全日本空輸(ANA)は4位だった。5位以下は花王や電通など、人気企業の常連が入った。

メガバンクは三菱UFJ銀行の78位が最高。昨年は47位だったが、順位を大きく下げている。三井住友銀行は80位(前年70位)、みずほフィナンシャルグループは114位(前年63位)。メガバンクはトップ50から消えたことになる。

志望理由別のランキングでは、「仕事が面白そう」の1位はタカラトミーグループ(37位)だった。2位バンダイ(前年15位)、3位三井不動産(前年64位)と続く。4位以下トップ10には5位吉本興業、6位バンダイナムコエンターテインメントなどエンタメ関連企業が多く入った。

「スキルが身につく」という志望理由ランキングでは、IT企業が人気だ。NTTデータ(9位)に加え、日本アイ・ビー・エム(3位)、SCSK(6位)のほか、野村総合研究所(2位)、アビームコンサルティング(5位)、アクセンチュア(7位)などのコンサルティング企業も選出されている。高度なIT関連技術やコンサルティング能力の獲得が自身のスキルアップになると考える学生が多くいるようだ。

文理別のランキングでは、文系の1位は昨年2位の伊藤忠商事。2位は昨年1位の味の素だった。トップ10に入った企業は例年とほぼ変わらない。

一方、理系のランキングは大きな変動があった。トップ3は昨年も上位だったNTTデータ(前年3位)や味の素(前年1位)、花王(前年5位)が並んだが、4位以下は順に4位ソニー(前年21位)、5位野村総合研究所(NRI)(前年37位)、6位アクセンチュア(13位)など、前回調査時より順位を上げた企業が多かった。