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レッドブル・ホンダ代表レース後インタビュー:「タイヤ性能を引き出すのに苦労し、4位が限界。ドライバーはいい仕事をしてくれた」

2019年04月05日 13:11  AUTOSPORT web

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クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル・ホンダ)
フェラーリをぶち抜くなど力強い戦闘力を発揮した開幕戦から一転、第2戦バーレーンGPでのレッドブル・ホンダは終始不安定な挙動とグリップ不足に苦しんだ。そんな状況でも何とかダブル入賞を果たしたものの、フェラーリとメルセデスとの差は広がったように見える。クリスチャン・ホーナー代表にチームの現状と、今後の見通しを訊いてみた。

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──レースでは、かなり強い風が吹きました。
クリスチャン・ホーナー代表(以下、ホーナー):レース終盤は、特に強かったようだね。ただそれがどれほどドライビングに影響を与えたかのか、具体的に言うのは難しい。

 いずれにしても今週末の我々は、タイヤ性能を100%引き出すことにずっと苦労し続けた。その状態が、レース中も続いたということだ。そんな中ふたりのドライバーは、本当にいい仕事をしてくれた。彼ら自身は、マシン挙動に最後まで満足できなかったようだけどね。

──セットアップ作業において、なかなかスイートスポットに入れることができない?
ホーナー:(スイートスポットが)非常に狭いことは、確かだね。いろんな可能性を探っているところだ。開幕後の2レースで、多くのデータを得ることができた。それらを解析することで、どの領域にフォーカスすべきか、新たな方向性が見えつつある。

──厳しい状況にあるピエール・ガスリーが、ようやくポイントを獲得できました。そのことの重要性は?
ホーナー:今日のピエールは、非常に力強いレースを戦ってくれた。何度も素晴らしいオーバーテイクを披露してくれたしね。特にペレスに対する追い抜きは、実に印象深いものだった。TV中継では、あまり映してくれなかったのは残念だった。

 今の彼に一番重要なのは自信を取り戻すことであり、その意味でも実にいい走りをしてくれた。特にレース後半はね。あれでずいぶん、自信を取り戻したんじゃないかな。あとは予選で本来の速さを発揮してくれれば、レース展開もずいぶん楽になるはずだ。

──予選ではガスリーだけでなく、マックス・フェルスタッペンもかなり手こずりました。その原因を、どう見ていますか。
ホーナー:タイヤの一番効果的な部分を使うのに、非常に苦労した。そのなかでもマックスはよくやってくれたが、それでもあの順位が限界だった。

■メルセデス&フェラーリと互角に戦えるのか。次戦中国GPでアップデートを投入へ

──予選がらみの質問ですが、来季からのQ4導入の可能性が論じられてますね。
ホーナー:我々もそのアイデアに対して、決して否定的ではない。ただし導入前に、十分に議論を重ねるべきだ。一番危惧される点は、ピレリがどこまで十分な数のタイヤを供給してくれるかということだ。Q4まで行ったクルマが、タイヤ本数が足らずにまともにアタックできない事態は避ける必要がある。そのためにも拙速だけは避けて、具体的に何本必要かシミュレーションしていく必要がある。

──レッドブル・ホンダの現状では、メルセデス、フェラーリとは互角に戦えないのでは?
ホーナー:この週末のフェラーリは、信じられないほど強かった。メルセデスがワン・ツーフィニッシュできたのは、ラッキーでしかない。そんな状況でフェラーリとメルセデスに対する我々の長所と短所がどこにあるのか、それをしっかり把握することが重要だ。

 確かなのはタイヤの作動ウィンドウにさえしっかり入れれば、まったく見違えるような速さを発揮できることだ。2週間前と今回とで、フェラーリとメルセデスの力関係がまったく逆転してしまったのは、そういうことだと理解している。まるで違うチームのようだった。どこに魔法のカギがあるのか。それを解明しないとね。

──急死したチャーリー・ホワイティングの後任として、開幕戦に続いて今回もミハエル・マシがレースディレクターを務めました。
ホーナー:十分に役割を果たしてくれてると思う。とはいえレース終盤、セーフティカーが出てきたのにはマイッたよ。どうやらルノーは今年も、僕らが表彰台に上がるのを助けるつもりはないようだ(一同爆笑)。

──次戦の中国やアゼルバイジャンで、新たなアップデートを投入する予定は?
ホーナー:毎GPが全く違うコース特性だし、それに合わせてさまざまな見直しを施している。毎戦新しいものを投入しなければ、すぐに置いていかれてしまうからね。なので答えは、イエスだ。次の中国以降も、何か新しいものを持ち込むことになるだろう。