モンスターエナジーNASCARカップは3月31日、テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで第7戦が行われ、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が2019年シーズン2勝目を挙げた。
シリーズ第7戦の舞台であるテキサス・モーター・スピードウェイは、バンク角24度のハイスピードコース。この1.5マイルオーバルを85周、85周、164周の3ステージ合計334周で争われた。
ポールポジションスタートのジミー・ジョンソン(シボレー・カマロZL1)を先頭に迎えたステージ1は、ジョンソンがレース大半をリードする展開となったものの、ピットタイミングなどの関係で残り3周でトップに浮上したジョーイ・ロガーノ(フォード・マスタング)が制する格好となった。
このステージ1では、一時は上位集団を争っていたハムリンがピットでのスピード違反によるペナルティを受けて、8位でチェッカーを受けている。
インターバルを挟んで迎えたステージ2は、149周目にカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)から白煙が上がるアクシデントがありイエローコーションが発令。この時点でピット作業を行っていなかったハムリン、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がワン・ツー体制を構築する。
159周目にレースが再開されても、ハムリンはポジションを守って、そのままチェッカー。ステージ2を制してみせた。
しかし、ハムリンはステージ3スタート前のピット作業で違反がありペナルティ。最終ステージを19番手からスタートすることに。
このステージ3は序盤イエローコーションが出ない展開となったが、255周目にイエローコーション。このタイミングでピットインしなかったエリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)が首位に浮上すると、給油だけで済ませたカイル・ブッシュが2番手、ハムリンが3番手まで浮上する。
その後、カイル・ブッシュはタイヤの摩耗からウォールにヒットして後退したものの、ジョーンズとハムリンはワン・ツーを維持。そして300周を過ぎたタイミングでピットに向かうと、ここでハムリンが逆転して、ふたたびトップにおどり出た。
その後、ハムリンは後続を寄せ付けずにトップチェッカーを受け、第1戦デイトナ500以来となるシーズン2勝目を手にしてみせた。
「今日はマシンが本当に速かった」とハムリン。
「その実力をお見せできたはずだ。トップに出れば後続集団を少し引き離すことができていたんだからね」
「ただ、チームメイトの18番(カイル・ブッシュ)や20番(エリック・ジョーンズ)とバトルしているときは、少し厳しかった。だから、なかなかアグレッシブな走りはできなかったよ」
「とにかく、今日は驚くくらい速いマシンを手にしていた。それが勝利の要因だ」
下位シリーズのNASCARエクスフィニティでは、トヨタ・スープラをドライブしたカイル・ブッシュがシーズン3勝目を挙げた。
ガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズではカイル・ブッシュ(トヨタ・タンドラ)が4連勝を挙げ、タンドラが2019年シーズン開幕から5戦全戦を制する圧倒ぶりをみせている。
モンスターエナジーNASCARカップ第8戦は4月7日、テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。