レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1バーレーンGPの週末に明らかになったRB15の問題点を解決するために懸命に取り組んでいると語った。チームは重要なアップグレードをスペインGPで導入する計画だ。
マックス・フェルスタッペンは予選5番手から決勝で4位を獲得。ピエール・ガスリーはチームメイトよりも苦戦し、予選13番手、決勝8位という結果だった。
ホーナーは、ドライバーはふたりとも快適に走れる状態ではなかったと明かし、チームはRB15のパフォーマンスを最大限に引き出す方法を探っていると述べた。
「今の我々のマシンはトリッキーだ。うまく機能するウインドウが非常に狭い。マックスはそれにとてもうまく対応しているが、ピエールは苦しんでいる」
「シャシーの問題について理解しようとしている。(ホンダの)エンジンは順調に進歩し続けている。今はタイヤの問題を理解し、マシンが優れたパフォーマンスを発揮できるウインドウに入れられるようにしたい」
「魔法のパスワードを探しているところだ」
■「RB15には空力上の問題がある」とヘルムート・マルコ
バーレーンではバランスが最適ではなく、リヤのグリップが足りなかったと言うフェルスタッペンは、バーレーンGP後のテストで問題解決のためデータ収集にあたった。
「セットアップの面でもミスもあった。オーストラリアでは満足できる状態だったのだから、今よりずっと強い力を発揮することが可能なはずなんだ」とフェルスタッペン。
「いつだってダウンフォースをもっと欲しいと思うものだ。そのために、どのようにしていいバランスを見つけるのかが重要になる。バーレーンの週末には僕らは何かを間違った」
「グランプリの週末に何がよくなかったのかを理解するため、(テストで)たくさんの周回を走りこんだ。多くのことを学べたのはポジティブなことだと思う」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、RB15のアップデートについて取り組んでいるところであり、次の中国にも一部持ち込むが、より重要な空力アップグレードはスペインGPで導入することになりそうだと明かした。
「空力面の問題がある。シャシーの問題だ」とマルコ。
「1週間かそこらで解決できることではない。アップデートの最初のパッケージは、来週の中国GPに持ち込む。空力上必要な調整を行うのはスペインになるだろう」
「物事がうまくいかないことは時にはあるものだ。現時点で我々はランキング3位だ。それがレッドブルの位置ということになる。失うポイントを最小限に抑えて、早急にマシンをいい状態に持っていきたい」