ブラックな環境は企業だけではなく、学校でも見られる。下着の色を指定されたり、地毛が茶色の生徒が黒く染めさせられたり、学校生活に苦痛を与える理不尽な規則は「ブラック校則」と称されることがある。キャリコネニュース読者から寄せられたブラック校則エピソードを紹介する。
技術職に従事する20代女性が通っていた学校では、「女子は全員髪の毛2つくくりじゃないとダメ」だった。髪型の指定に特別な意味はなく、「理事長の趣味なだけです」だったという。さらに、
「ルールを破ると般若心経を写経させられました」
という罰則もあった。
「身だしなみが乱れる」という理由で、眉毛がつながっても剃るのはNG
研究開発職の20代男性が通っていた学校では、「髪の毛が1ミリでも耳と襟にかかってはいけませんでした」という。生徒指導の教師の中には、生徒の髪を引っ張り、耳や襟にかからないようにしてきた人もいた。それだけでなく、
「指導にひっかかると、生徒指導室に呼び出され、教師から人格否定されたり、将来までもけなされたりしました」
とひどい扱いを受けたと明かす。その状況でも教師は「お前のためを思ってやってる」の一点張りで、生徒に反省文を書かせた。
販売・サービス業の20代男性は、「眉毛がつながっていても剃ってはいけない」と指導を受けていた。教師は「身だしなみが乱れるから」と主張したが男性は、
「眉毛が繋がっているのと離れているの、どちらが現実社会において身だしなみが整っていると言えるだろうか」
と未だに納得がいかないようだ。
「髪型は三つ編み指定、ホームルーム開始1時間前に着席」
クリエイティブ職に従事する40代女性が通っていた私立女子高校では、髪型は三つ編みに指定されていた。登校時間にも厳しく、ホームルーム開始1時間前には着席していなければならなかったという。さらに、
「期末試験の時期、一睡もせずに勉強したと自慢する生徒を先生が賞賛していました」
という。学校でも、ブラック企業が持つ「寝る間も惜しんで働くのが美徳」の考えに通じる文化があったという。女性も「母校の思考・倫理はブラックだと私は思います」と言い切る。
同じくクリエイティブ職の40代男性は、「シャープペンシルが禁止」だったことに不満を抱いている。うっかり学校に持っていくと教師に取り上げられたが、男性は
「生徒手帳にそんな規則は書かれていないし、これって強盗だよね」
と学校の対応を疑問視する。
ほかにも、
「勉強に集中できなくなるからの理由で、男女交際厳禁でした。破ると、生徒の両親が呼び出されて校長訓戒でした」(20代男性、営業職)
「テニス部のスカートの下はスパッツ禁止、ブルマは可。なんの意味があったのか」(20代女性、技術職)
といった校則が寄せられた。
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