F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、物議を醸しているハースF1チームの運営モデルは、今後も“維持されなければならない”と述べている。
2016年にF1に参入したハースは、フェラーリとの緊密な技術提携によって、低コストなビジネスモデルの先駆けとなっている。
しかしながら、ハースとフェラーリの広範囲に及ぶ協業に難色を示している中団チームの間で、この提携関係は論争を引き起こしており、レーシングポイントやルノーといったチームは、ハースの真のF1コンストラクターとしての正当性に異議を唱えている。
『Sky F1』で解説を務めるマーティン・ブランドルとのインタビューで、ブラウンは「何点かレギュレーションの調整がなされるかもしれないが、将来もこの方式が維持されるべきだ」と述べた。
「ハースのモデルは興味深いもので、大きな成功を収めている」
「将来のため、また参入してくる小規模チームのためにもこの方式を維持しなければならないし、大いに尊重すべきだ」
「だが彼らができることについては、いくつか調整する必要がある」
またブラウンは、ハースはただレギュレーションに合法的に記載されているコンセプトを採用し、活用しているだけだと主張した。
「ハースを高く評価している。誰も彼らのようには活用できていないモデルを、ハースは採用したのだ。これは素晴らしい展開だ」
「ファンはハースが順位を上げて、一部の大規模チームを打ち負かしているのを楽しんでいる」
「ルノーやマクラーレン、ウイリアムズといった、それぞれの地位を維持することができるマニュファクチャラーとの適正なバランスを取ることができる、最高の解決策を我々は目にしているのだ。ハースにもそのチャンスを与えるべきだ」