メルセデス・ベンツEQフォーミュラEチームは4月3日、ABBフォーミュラE選手権シーズン6への新規参戦に向けて、新車『シルバーアロー01』のシェイクダウンテストを実施したと発表した。
ポルシェとともに2019/2020年シーズンから、フル電動フォーミュラカーで争われるフォーミュラEに本格参入するメルセデスは3月、スイスで開催されたジュネーブ国際モーターショー2019で新型電動マシン『シルバーアロー01』を初公開した。
今回、メルセデスはこのマシンのシェイクダウンをイタリア・バラーノのリカルド・パレッティ・サーキットで実施。HWAレースラボからシーズン5に参戦しているストフェル・バンドーンと、ベンチュリーのレギュラードライバーであるエドアルド・モルタラが新車のステアリングを握った。
3月27~29日の3日間の日程で実施された初テストではまず、水曜日に新車の初走行およびシステムチェックが、レギュレーションで定められた最大距離50キロの範囲内で行われた。続く木曜と金曜日は、今後の開発を助けるあらゆるデータを収集するために走行距離を大きく伸ばし、3日間のテストでシルバーアロー01が走破した総距離は527kmに達したという。
「新しいレーシングカーが初めて登場しトラックで走り出すとき、それはいつでも特別な瞬間だ」と語るのは、メルセデス・ベンツモータースポーツのトップを務めるトト・ウォルフ。
「我々はまだ若いチームにとって重要なマイルストーンに到達しただけでなく、さらなる発展のための確固たる基盤を築くことができた。しかし、2019年末に始まるシーズン6でのレースデビューの前にすべき仕事はまだたくさん残っているんだ」