東宝は4月3日、ネット上で高額転売されていたミュージカル「レ・ミゼラブル」の入場券の日時・座席番号を公開した。各公演で、該当入場券を持つ人は写真付き身分証明書のもと、入場券を購入者した本人か否かの確認を行う。公式サイトには、
「もしご購入者ご本人でないと弊社が判断した場合は、ご入場をお断りする場合がございますので予めご了承くださいませ」
と記されている。同社が高額転売された入場券の詳細について公開するのはこれが初めて。演劇部担当者によると、昨今、高額転売が問題視されており、「顧客から高額転売に対する苦情も多く寄せられた」ことを受けての実施だという。
同社案内窓口以外で購入した場合、「ご入場をお断りする場合がございます」
公式サイトには、東京・帝国劇場で行われる4~5月の公演計36席分の入場券の公演日時・座席番号が公開されている。同担当者は「高額転売を確認し次第、今後も随時更新していく予定です」と話した。
「レ・ミゼラブル」のチケット定価はS席1万4000円。4日現在、チケット売買サイト「チケット流通センター」でS席入場券は最高15万5000円で出品されている。中には12万円で出品されている入場券が「取引中」となっているものもある。
同社案内の販売窓口以外のネットオークションや転売サイトなどでチケットを購入した場合、「そのご入場券ではご入場をお断りする場合がございますのでご注意願います」と記されている。
やむを得ない事情で観劇ができなくなった場合、定価以下でのリセールを行っている「チケトレ」「おけぴネット」を利用するよう呼びかけている。