ピレリスーパー耐久シリーズのST-Xクラスに、フェラーリ488 GT3を投入して参戦しているTAIROKU Racing with B-Max Engineeringは4月3日、次戦第2戦SUGOよりマシンをニッサンGT-RニスモGT3にスイッチして以降のシーズンを戦っていくと発表した。
2019年シーズンからスーパー耐久の最高峰クラスに挑んでいるTAIROKU Racing with B-Max Engineeringは、全日本F3選手権を戦う山口大陸を擁するTAIROKU Racingと、スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラに参戦しているB-Maxのコラボレーションチームだ。
ドライバーには山口をはじめ、ハリソン・ニューウェイ、ニコラス・コスタを起用し、チーム監督兼任ドライバーにスーパーGT GT300クラスの最多勝タイ記録を持つ高木真一を迎えたチームは、開幕戦鈴鹿でニューウェイがコースレコードを2秒近く縮めるスーパーラップを披露。初陣で総合3番手グリッドを獲得した。
しかし、決勝では一時トップを走ったものの、Aドライバーの山口が周回遅れのマシンをパスする際に接触、TAIROKU RACING Ferrari 488 GT3は激しくスポンジバリアに激突しリタイアを余儀なくされている。
その後、チームは第2戦に向けて新たなフェラーリ488 GT3を用意する準備を進めていたが、開幕戦でライバルチームが走らせたニッサンGT-RニスモGT3のポテンシャルの高さに可能性を見いだし方向を転換。チャンピオン獲得を目指してマシンをフェラーリ488からGT-Rにスイッチすることを決断したという。なお、ドライバーラインアップに変更はない。
また、チームは“スペシャルステージ”として行われる鈴鹿10時間耐久レースに、ニッサンGT-RニスモGT3の2台体制で参戦することを発表した。1台目については不動ながら、2台目のGT-RニスモGT3を駆るドライバーについては後日発表するとしている。
「フェラーリ488 GT3のポテンシャルの高さは開幕戦で充分確認できましたが、それ以上の可能性をニッサンGT-RニスモGT3に感じました」とマシンスイッチの理由を語った組田龍司TAIROKU Racing with B-Max Engineering代表。
「我々はニッサンとのお付き合いも深いですし、パーツ供給体制も含め、GT-RニスモGT3に対するノウハウを生かし、チャンピオンを狙ううえでより強い体制を築くために参戦車両の変更を決断しました」
逆転戴冠を目指し新たに船出したTAIROKU Racing with B-Max Engineeringが迎えるスーパー耐久2019年シーズン第2戦は4月27~28日、スポーツランドSUGOで行われるSUGOスーパー耐久3時間レースだ。