2019年F1バーレーンテスト2日目、良好なコンディションのなか、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載した3台のマシンは順調に周回を重ねた。
テスト初日は雨に見舞われ、4時間以上走行できない状態が続いたが、2日目最終日は終日ドライコンディションとなったため、全チームが遅れを取り戻すチャンスに恵まれた。
レッドブル・ホンダは3日、ジュニアドライバーのダニエル・ティクトゥムを起用。本格的なF1テストに参加するのはこの日が初めてだったティクトゥムは、多くのことを学びながら135周を走りこみ、1分30秒856(C4タイヤ)の自己ベストタイムで全体の9番手となった。
トロロッソ・ホンダは前日同様、アレクサンダー・アルボンにステアリングを託した。今回トロロッソはピレリの2020年用タイヤ開発テストに協力しているため、ダニール・クビアトが2台目のマシンでプロトタイプタイヤでの走行に専念した。
アルボンはこの日の最多周回数である143周を走り、1分30秒037(C4タイヤ)で7番手。クビアトは111周のなかで1分29秒911を記録し、5番手となった。
「テスト2日目の今日は、途中の雨に悩まされた昨日とは異なり、ドライコンディションで走行できた一日となりました」とホンダF1副テクニカルディレクターの本橋正充氏はコメントした。
「ホンダ製PUを搭載したマシンは、昨日に続き3台が走行し、プログラムの遅れを取り戻すために、各車ともより多くの周回をこなすことにフォーカスして臨みました。日中は気温が高めで、ドライバーにとっては楽な状況ではありませんでしたが、3台そろって100周超を走行できたことはよかったと考えています」
「PUとしては、昨日実施できなかったセッティング最適化のためのプログラムを行い、遅れを挽回することができました。全体としてはいいテストになったと感じています」
「ここからまたすぐに来週の中国GPを迎えますので、今回得られたデータをきちんと反映した上で準備を進めたいと思います」