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「食中毒と思った」父親、大量の水を5歳娘に飲ませて命の危機に(ウクライナ)

2019年04月03日 20:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

大量に水を飲み危険な状態に陥った5歳女児(画像は『The Sun 2019年3月27日付「DAD’S PANIC Girl, 5, left fighting for her life after panicking dad forced her to down five litres of water when he became convinced she’d get food poisoning」(Credit: TV5.ZP.UA)』のスクリーンショット)
このほどウクライナから、気分の優れない我が子に自己流の治療法を施して危うく命を奪いかけた父親の一報が届いた。医師を頼らない自己流の治療がいかに危険かを、英メディア『The Sun』などが伝えている。

ザポリージャ州のザポリーズィカ・オーブラスチに住むターニャ・イワノヴァちゃん(Tania Ivanova、5)はある日、父親に腹痛を訴えた。少し気分が悪そうに見えたものの父親は病院へ連れて行かず、自己判断で食中毒ではないかと決めつけてしまった。

ターニャちゃんの胃の中を洗浄しなければと思った父親は、大量のミネラルウォーターを飲ませて吐かせていた。ところが数時間ほど吐かせていたところ、ターニャちゃんは突然気を失ってしまった。

驚いた父親は、すぐにミネラルウォーターを飲ませるのを止めて救急車を呼んだ。ターニャちゃんはザポリーズィカの病院へ搬送されたが、水分を過剰に摂取したことで脳の組織の液体成分が異常に増加する重度の脳腫脹となり、痙攣発作を起こしていた。

その後2日間、ターニャちゃんは意識が戻らず危険な状態だった。父親は娘の治療中にずっと「お願いです。自分とターニャを入れ替えてください」と祈り続けていたとのことだ。そして3日目にターニャちゃんは意識を取り戻し、命の危機がなくなった。

担当したバレリー・ツァリョーフ医師(Valery Tsarev)が明かしたところによると、父親は娘の胃を洗浄するために約5リットルもの水を飲ませようとしたそうだ。ちなみに普通の子供の胃は大人に比べて小さいことは当たり前だが、一度の食事で胃に入る量は5歳児でせいぜい500mlぐらいまでと言われている。

すっかり元気になったターニャちゃんは、地元のメディアのインタビューに「お父さんが私を吐かせてくれたのでお腹の中の悪い物を全部出すことができたの。その前に飴玉2つと乾パンをいくつかと、バナナとヨーグルトも食べちゃった」と無邪気に話した。

父親は「本当に愚かでした」と自分のしたことをおおいに反省している様子だったという。

画像は『The Sun 2019年3月27日付「DAD’S PANIC Girl, 5, left fighting for her life after panicking dad forced her to down five litres of water when he became convinced she’d get food poisoning」(Credit: TV5.ZP.UA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)