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『ビューティフル・ボーイ』原作の日本語翻訳版が発売 ティモシー・シャラメのフォトカード付き

2019年04月03日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 4月12日公開のティモシー・シャラメ主演映画『ビューティフル・ボーイ』原作の日本語翻訳版が、本日4月3日に発売された。


参考:原作表紙はこちら


 本作は、Netflixオリジナルドラマ『13の理由』の脚本を手がけたニック・シェフをモデルとしたヒューマンドラマ。8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服した青年ニックと、彼を支え続けた家族たちの姿を描く。


 主人公ニックをシャラメが演じるほか、ニックの父・デヴィッドを『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のスティーヴ・カレルが演じる。ブラッド・ピットが代表を務めるプランBエンターテインメントが製作を担当し、『オーバー・ザ・ブルースカイ』のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲンが監督を務めた。


 原作は、カレルが演じる父デヴィッド・シェフ本人によって書かれた、ニューヨークタイムズ・マガジン紙掲載の『薬物中毒の我が息子(My Addicted Son)』という記事が元になったノンフィクション。『ムーンライト』などを世に送り出した本作のプロデューサーが、息子の視点から描かれたノンフィクションと2冊あわせて1本のドラマとすることを思いつき、ピットらプランBのパートナーたちにこの2冊の本を紹介したことから映画化がスタートした。


 息子ニックのために7つの依存症治療センターを訪れたこと、そして13回の再入院を含む8年間の軌跡が詳細に、時に生々しく綴られた原作を読み、ヒュルーニンゲン監督は、「デヴィッドは映画好きなんじゃないかな。というのは、イメージとか情景描写を、映画的なものを思い浮かべながら書いていると思うんだ。2人でサーフィンに行く場面なんかがそうだね。突然、霧に覆われ、あたりが暗闇に覆われて、デヴィッドは息子を見失うんだ。これは映画全体の途方もないメタファーだった。読み終わると最終的に、すごく神話的で、かつ普遍的な物語だったので、自分の人生の3~4年を賭ける価値があると思ったんだよ」と、自身にとって初の英語作品となる本作に、並々ならぬ情熱を持ったことを告白している。


 デヴィッドを演じたカレルは、父親としての切迫した気持ちを原作から読み取っていたようで、「何よりもこの物語は、父と息子が一緒に歩いてきた、恐ろしい道のりを描いたリアルな話なんだ」と語っている。また、ニックを演じたシャラメも「信頼させたり騙したり、愛と憎悪の複雑なギャップを描いている」と、本作の持つ二面性に注目をしている。 (リアルサウンド編集部)