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ELMS:2018年王者のGドライブ・レーシング、ロシアのリムジンメーカー“アウルス”と提携

2019年04月03日 17:31  AUTOSPORT web

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Gドライブ・レーシングは、オレカからリバッジした『アウルス01・ギブソン』でELMS 2019年シーズンに臨む
ディフェンディングチャンピオンとして2019年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに臨むGドライブ・レーシングは4月2日、ロシアのリムジンビルダーであるアウルスとのパートナーシップ締結を発表した。

 Gドライブ・レーシングはオーナー兼ドライバーのロマン・ルシノフが率いELMS、ル・マン24時間をはじめ、WEC世界耐久選手権にも度々スポット参戦する強豪LMP2チームだ。

 TDSレーシングのオペレーション下でシーズンを戦った2018年は、ELMSで第2戦から第4戦にかけて3連勝を達成。第5戦スパでは最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決め、2019年のル・マン24時間出場権を得ている。

 そんなGドライブ・レーシングは元F1ドライバーで現フォーミュラE王者のジャン-エリック・ベルニュを継続起用するとともに、昨シーズンのELMS LMP3チャンピオンであるヨブ・バン・ウイタートをチャンピオンコンビの新たなパートナーとして迎えている。

 ロシアンチームとパートナーシップを締結することになったはアウルスは、同じくロシアを拠点とする新鋭リムジンビルダーだ。同社はウラジーミル・プーチン大統領専用車を供給するラグジュアリーカーメーカーとして知られているが、現在は国際ビジネスを視野に商業生産分野にも着手。3月に開催されたジュネーブ国際モーターショー2019では『セナートS600』と『セナート リムジンL700』が欧州デビューを飾った。

 2019年も引き続きオレカ07・ギブソンでELMSを戦う予定のGドライブ・レーシングは、今回の提携にあわせてオレカのバッジをアウルスへと変更するという。これについては、すでにシリーズとACOフランス西部自動車クラブの承認を得ており、マシン名はアウルス01・ギブソンとなる予定だ。

 同様の例はWECのLMP2クラスに参戦しているシグナテック・アルピーヌ・マットムートのアルピーヌA470・ギブソンにもみることができる。

 新たなパートナーを得たGドライブは前述のとおり、ELMSに加えて6月のル・マン24時間にも出場予定だ。また、その前哨戦となるWEC“スーパーシーズン”第7戦スパ・フランコルシャンにもルシノフ、ベルニュ、バン・ウインタートというELMSと同じ布陣でスポット参戦する。