2019年F1バーレーンテスト初日、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは5番手、ピレリのタイヤテストに専念したダニール・クビアトは14番手だった。
雨で4時間以上走行を中断しなければならなかったこの日、アルボンは合計71周を走行、1分31秒089(C3タイヤ)のベストタイムをマークした。メルセデスのルイス・ハミルトンが最多77周を周回、アルボンはそれに次ぐ周回数をこなした。2020年プロトタイプタイヤでピレリの開発作業にあたったクビアトは、45周を走行し、1分33秒653で14番手だった。
「バーレーンテスト初日はとてもうまくいったと思う。雨のために数時間走行時間を失ったが、それ以外はとてもいい一日だった」とアルボンは語った。
「この状況のなかで、めいっぱい周回を重ね、いくつかエアロテストもできたので、これがマシンのパフォーマンス向上につながると思う」
「まだやるべきことが残っているから、明日は忙しい日になるだろう。でもうまくいくと思うよ」
「タイヤをうまく管理すること、パフォーマンスを引き出す最適な方法を見つけることに関して、経験を積みつつある。今日は雨に妨げられたけれど、有意義な一日になったと思う」
■「マシントラブルはなかったが、想定外の雨で作業に遅れ」とトロロッソ
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、予想外の雨により作業に遅れが出たため、テスト2日目に取り戻したいと語った。
「2日間のバーレーンテストがスタートした。アレックスはチームのテスト、ダニーはピレリタイヤのテストでそれぞれ走行を行った」
「バーレーンで天候に妨げられるとは全く予想していなかった。昨日は風が強く、砂がまき散らされ、さらに昨夜雨が降ったことで、コースコンディションはあまりよくなかった。午前セッションのなかでコンディションが改善していったが、再び雨が降り、午後には4時間半にわたって走行を中断しなければならなかった。雨はすぐ小降りになったものの、風が弱く、気温も比較的低く、空は雲に覆われ、湿度が高かった。そのために路面が乾くのにとても時間がかかった」
「本格的な走行を再開できたのは午後5時過ぎだったから、今日の走行は完全に2回に分かれていたといえるだろう。STR14の空力パフォーマンスについての理解を深めるため、午前にはエアロレイクをつけて走り、その後、全体的なパフォーマンス向上のためのメカニカルセットアップに集中した」
「レースの週末には時間も新品タイヤの数も限られているから、多数のテストアイテムをこなして結論を引き出すのは難しい。だが今朝のテストでここまでの2戦で試したことの結果の確認を行うことができた」
「セッション終盤にはロングランを2回行い、タイヤの管理と理解についての作業に集中した。一日を通してマシンが高い信頼性を発揮したこともポジティブな要素だ。ただ、走行時間が制限されたため、今日できなかったテストアイテムがたくさんある。これを明日のプログラムに組み込むので、とても忙しい一日になりそうだ」
3日水曜もアルボンがチームのテスト、クビアトはピレリタイヤのテストを継続する予定となっている。