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『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』予告編公開 “ジャズピアノの詩人”がピアノを弾く姿も

2019年04月03日 15:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 “ジャズピアノの詩人”ビル・エヴァンス生誕90周年を記念して、4月27日より公開となる映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』の予告編が公開された。


参考:動画はこちらから


 本作は、現在でも多大なる影響と人気を誇るジャズ・ピアニストであるエヴァンスの出自からキャリアのスタート、エヴァンスを巡る人間模様、そして死の間際までを、貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画。


 1958年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入し、『カインド・オブ・ブルー』を制作した当時の様子、その後、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、歴史に残るピアノトリオが残した名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の制作経緯とスコット・ラファロの死、また、現在まで公にされていなかった、エヴァンス自身の音楽への想い、そして肉親たちから見た素顔の姿、その一生涯を通じて苦しめられてきた薬物依存……。エヴァンスの人生を垣間見るような証言の数々と、貴重なエヴァンスの演奏シーンが、1時間25分に収められている。


 今回公開された予告編では、歌手トニー・ベネットの「ビル・エヴァンス以上に、情感を表現できる者はいない。この映画を見ると、彼の音楽における誠実さがひしひしと伝わってくる」というコメントが使用。また、2011年に逝去したポール・モチアンほか、エヴァンスと関係の深いジャズマンや恋人、家族がエヴァンスについて語っている姿、そして、エヴァンス本人のインタビュー映像やピアノを弾く姿も確認できる。


 また、本作品の公開を記念して、映画内に登場する名曲の決定的ヴァージョンを、レーベル(リヴァーサイド、ヴァーヴ、マイルストーン、ファンタジー)をまたいで全16曲(約 80分)収録したコンピレーションアルバム『ソングス・オン「タイム・リメンバード」』が 5月1日に発売されることも決定した。映画のサウンドトラックとしても、ビル・エヴァンスの入門編としても楽しめる作品となっている。 (リアルサウンド編集部)