ピレリは次戦F1中国GPでのタイヤ選択を発表した。レッドブル・ホンダはとマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーとで、選択が分かれるかたちとなっている。
フェルスタッペンはソフトのC4コンパウンドを8セット、ミディアムのC3を3セット、ハードのC2を2セットとした。これに対しガスリーはC4コンパウンドを7セットと1セット少なく選択。ハードのC2は2セットと同数ながらも、ミディアムは4セットと1セット多いチョイスだ。
マクラーレンのランド・ノリス、カルロス・サインツJr.はソフトタイヤを自由に使えるよう、多めに選んだ。ふたりは9セットのC4コンパウンドをそれぞれに用意しているが、大半のドライバーは7セットか8セットとしている。
メルセデスのルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスはC4を8セットとした。しかし現チャンピオンのハミルトンはハードタイヤ1セット、ミディアムタイヤ4セットとなっており、ハード1セットとミディアム3セットとしたボッタスとは異なる選択をしている。
メルセデスと比較すると、フェラーリはセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールがどちらもC4を7セットという割り当てになっている。
バーレーンGPで惜しくも勝利を逃したシャルル・ルクレールはミディアムを5セット選んでおり、同コンパウンドを4セットとしたセバスチャン・ベッテルとは異なるチョイスとなった。
ピレリは中国GPに向けて柔らかめのコンパウンドを選んでいる。これは天候を鑑みてのものであると、カーレーシング部門責任者のマリオ・イゾラは語った。
「中国では予想が難しい。なぜなら天候が良いときもあれば、とても寒くなることもあるからだ」
「非常に長い右回りのコーナーがあるので、寒ければ左フロントタイヤが確実にグレーニングを起こす。コンディションが良ければグレーニングは減るので、ライフとデグラデーションの状態が大きく変わることになる」
「我々はC2、C3、C4を用意した。暖かい場合と寒くなる場合、どちらの可能性も考慮に入れているので、平均的なチョイスだ。妥協ではあるが、中国に向けては正しい選択だと考えている」とイゾラは説明した。