2019年F1バーレーンテスト初日、ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンがこの日のトップタイムをマークした。トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは5番手、ピレリのタイヤテストに専念したダニール・クビアトは14番手だった。
4月2日、バーレーン・インターナショナル・サーキットは雨に見舞われた。タイヤ選択の際に雨を想定していなかったため、どのチームもウエットあるいはインターミディエイトタイヤを指定しておらず、4時間以上の走行時間を失うことになった。
今回、トロロッソはピレリの2020年向けタイヤテストに協力、1台追加のマシンを走らせているため、ホンダはレッドブルとトロロッソ、合計3台にパワーユニット(PU/エンジン)を提供した。
レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは62周を走行、1分29秒379(C3タイヤ)で15人中トップとなった。
トロロッソ・ホンダのテストに専念したアルボンは71周のなかで1分31秒089(C3タイヤ)をマークして5番手。2020年プロトタイプタイヤでピレリの開発作業にあたったクビアトは、45周を走行し、1分33秒653で14番手だった。
ホンダF1副テクニカルディレクターを務める本橋正充氏は、テスト初日を次のように振り返った。
「シーズン前にバルセロナで行って以来のF1テストになります。最初の2戦を終え、たくさんのデータを獲得しました。そのなかにはダイナモでの作業からは得られないものもあり、自分たちのPUへの理解を深めることに役立っています」
「今回のテストでは2回のレースウイークエンドで学んだことを確認していきます。それが今後のレースでPUキャリブレーションを最適化するための助けになるでしょう」
「さらに、テストではレースウイークエンドの際よりも幅広いレンジでのPUセッティングを試すこともできるので、それによってPUの挙動をより明確に把握できるでしょう」
「予想外の雨のために走行時間を大幅に失ったことは残念ですが、明日もテストができるので、その一日を有効に使ってたっぷり走行したいと思っています」