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PlayStation VRにて国内配信開始! さっそく『Beat Saber』で遊んでみた

2019年04月03日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 3月7日に、VRリズムアクションゲーム『Beat Saber』が、PlayStation®VR(PS VR)にて国内配信された。『Beat Saber』は、発売されるや否や、VRならではの新感覚なリズムゲームとして全世界から人気が集中した作品だ。今回、そんな話題沸騰中の同ゲームをリアルサウンド テックでも体験してみることに。


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 VRヘッドセットを装着し、両手に2本のPlayStation®Move(PS Move)を持って、さっそくゲームへ。ゲーム内は薄暗い近未来的な空間になっていて、手元を見てみると赤と青に光るサーベルが伸びている。筆者はまず、このサーベルに感動してしまった。某SF映画を観ながら“いつかこんな武器を使ってみたい……”と子供ながらに思っていたものの、バーチャルとはいえ本当に使える日がくるとは。ゲーム開始前にしてすでに興奮気味だ。


 ゲーム自体が初心者レベルの筆者。難度は「Easy」に設定してゲームスタート。音楽が鳴り始めると、正面から赤と青のキューブ型のリズムアイコン(以下、ノーツ)が2つこちらに迫ってくる。慌ててブロックの色に合わせてサーベルを振りかざすと、ノーツは割れて消えた。しかし、安心もつかの間。次々ノーツがこちらにやってくる。結局、迫り来るノーツに対応しきれずぶつかってしまい、開始10秒でゲームオーバーになってしまった。難しい……。


 気を取り直してもう一回やってみるに。次はもっと集中して挑む。あれ、意外といけそう。ゲームの世界に入り込むと実際にサーベルを持っているような感覚になって、ついおおきく振りかぶってしまっていたのだが、それが間違いだったようだ。手首を細かく動かす感覚でやっていくとノーツに柔軟に対応できた。そして何よりもノーツを切る感覚が気持ちいい。ノーツには矢印がついていて、その矢印通りに切ると一瞬光って真っ二つに割れ、PS Moveはブルッと振動する。視覚、触覚、VRならではの臨場感……これらが揃ってこれまでの音ゲーにはない爽快感が体感できる。


 楽しくなってきたところで、次は壁のようなものがこちらに迫ってきた。驚いて思わずしゃがみなんとか回避するも、次はノーツが向かってくる。壁を避けてノーツを切って、また壁が来て……1ステージをクリアするだけでも体が暑くなる。


 2回目にしてすっかり操作に慣れた筆者であったが、クリア直前でゲームオーバーに。次はクリアできそう……音楽に合わせてテンポよくノーツを切っていけると、そんな気持ちにすらなってくる。結局、3回目もクリアできず何度か続けたところで、ようやく「Easy」モードをクリアできた。


 ゲーム初心者にとっては、この“クリアできそう”という感覚が非常に重要だ。筆者がこれまで没頭したゲームには必ず“クリアできそう”という感覚があった。強敵が立ちはだかってゲームオーバーしたとしても、何かしらの手応えはあって、“次はこうすればクリアできるんじゃないか”と諦めずに続けていけたのだ。とはいっても、簡単すぎればいいというわけでもない。“クリアできそう(でもできない)”というこの微妙な塩梅が、ゲーム好き問わず万人の心を掴んでいくのではないだろうか。実際に、筆者は音ゲーが苦手であるにもかかわらず同ゲームにドはまり。「Hard」モードまでチャレンジできるようになっていた。『Beat Saber』は、視覚や触覚を通じた楽しさもしかり、難度のバランスも素晴らしいゲームなのだ。(北村奈都樹/©2019 Beat Games. All Rights Reserved.)