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トヨタ若手育成の勝田貴元、「結果はあまり期待していなかった」WRC第4戦でクラス4位

2019年04月02日 14:11  AUTOSPORT web

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TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)
ラリーで世界を目指す若手ドライバーを育成する『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム』に参加している勝田貴元が、3月28~21日にフランス・コルシカ島で行われたWRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスのWRC2にフォード・フィエスタR5で参戦。クラス4位でフィニッシュした。

 2019年シーズンのWRC初となる本格的なターマック(舗装路)イベントとして行われたツール・ド・コルス。険しい山岳地帯を舞台に争われ、曲がりくねった道が舞台となることから“1万コーナーのラリー”とも呼ばれている。

 勝田は、これが2回目のツール・ド・コルス参戦だったものの、2019年大会は昨年比で75%近くのルートが新しくなっていたため、初めて走るステージも多い状況での戦いとなった。

 そんな勝田はSS1~6が行われた競技初日をクラス9番手で走破。競技2日目は昨年と重なるステージも多かったため、ペースを上げてクラス5番手につける。

 迎えた最終日はSS13~14の2SSだけの開催だったものの、勝田はさらにポジションをひとつあげ、4位でフィニッシュしてみせた。

「決して簡単なラリーではありませんでしたが、それでも非常に楽しめました。昨年はこのツール・ド・コルスとスペインでターマックのドライビングについて多くを学び、自分のパフォーマンスは以前よりも上がりました」と勝田。

「昨年と比べたら、ドライビングもペースノートも大きく進化していると思います。このラリーのステージはそれぞれキャラクターが大きく異なり、とてもトリッキーです」

「特にトリッキーなステージではあまり激しく攻めず、コースアウトしないような走りに徹する戦略でしたが、いくつかのステージでは良いタイムが出て、スピードを証明することができました。予め立てた戦略通りの走りができて満足しています」

「今回は経験を積むことを最重視して戦ったので、結果はあまり期待していませんでした。それだけに、4位でフィニッシュできて嬉しく思います」

 TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムのコーチを務めるユホ・ハンニネンは「大きなミスをすることもなく、速さもきちんと示した。昨年このラリーに初めて出場した時と比べると、多くを学び、大きく成長したことは明らか」と勝田の走りを評価している。

 勝田が挑む次のイベントは4月25~28日に開催されるWRC第5戦アルゼンチン。南米を舞台に争われるグラベル(未舗装路)イベントだ。ちなみに、勝田がヨーロッパ圏外でのWRCに出場するのは、これが初めてとなる。