イーディアスは4月1日、内定先企業の退職予定時期に関する調査結果を発表した。調査は今年3月にネット上で実施し、2019年春に卒業・入社予定の当時大学生487人から回答を得た。
「内定先企業を辞めよう」と想定している時期を聞くと、最も多かった回答は「辞めることを検討していない」(60.8%)。
次いで「辞めようと思うが、具体的な時期は分からない」(14.8%)だが、「半年~1年未満」「1年~3年未満」など具体的な退職時期を想定している学生は合計24.4%に上った。全体の4割は、内定先企業を辞めることを想定していると分かった。
辞めたい理由としては、
「新人研修がブラック企業っぽい。『50kmウォークラリー』とか何なんですか」(女性、文系)
「転勤があるが、いつかは定住したいから」(男性、文系)
「今のところ辞めようと思ってはいないが、将来的に自身の成長と、会社やその業界が提供する機会がマッチングしないと感じた時に、辞めるかもしれない」(男性、文系)
といった声が寄せられた。
「続けられれば続けたいと思うけど、そこに居続ける必要は特にないと感じる」
退職予定時期ごとに退職を決意する理由を見ていくと、「半年~1年以内」は、「セクハラ、パワハラがあった」(女性、文系)、「内定後に年末年始の出勤があると知った。ボーナスがほぼ無い」(女性、文系)など、内定承諾後に会社のマイナス面を知ったという声が見られた。
「1~3年以内」からは、「海外にワーキングホリデーに行きたいという夢があり今の内定先では長く働けないと感じたため」(女性、文系)、「他に夢がある」(男性、文系)などの声があがった。「3~10年以内」と回答した人には、
「先輩社員になかなか昇進できず給料が上がらないと言われたから」(男性、文系)
「続けられれば続けたいと思うけど、そこに居続ける必要は特にないと感じる」(女性、文系)
といった、一つの会社に在籍し続けることにメリットを感じないという傾向があった。
「きっかけは特にないが入る前から同じ会社にいようとは思わなかったから」
また、「具体的な時期は未定」という人からは、
「母親が専業主婦で私も家庭を持ったら出来ることならば仕事を辞めたいと考えている」(女性、文系)
「きっかけは特にないが入る前から同じ会社にいようとは思わなかったから」(男性、文系)
など明確な理由はないが、同一企業で定年まで働く意思がないという声が寄せられた。
辞める意向がある学生に対し、現時点で内定先企業を辞めたいと思う理由を尋ねると、主な回答として「キャリアアップしたいから」(23.6%)、「理想とのギャップ」(15.7%)、「(内定先の企業で)残業、休日出勤が多い」(14.7%)などが挙げられた。
「3年以上在籍したい」と思う会社の条件については、「良好な人間関係」(49.3%)、「休日が多い、休暇が取りやすい」(33.9%)、「待遇や福利厚生に満足できる」(30.0%)といった職場環境・待遇に関する回答が目立った。