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IGTCカリフォルニア8時間:日本車がフロントロウを占めるも優勝はハブオートのフェラーリに

2019年04月01日 16:11  AUTOSPORT web

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インターコンチネンタルGTチャレンジ・カリフォルニア8時間のスタートシーン
5大陸のGT3耐久レースで争われるインターコンチネンタルGTチャレンジの2019年第2戦『カリフォルニア8時間』は、3月27~30日にラグナセカで行われ、予選でホンダ・チーム・モチュールのアキュラNSX GT3エボがポールポジションを獲得する活躍をみせるも、レースはミゲル・モリーナ/ニック・フォスター/ティム・スレード組ハブオート・コルサの27号車フェラーリ488 GT3が制した。

 第1戦のバサースト12時間に続き、伝統のラグナセカで争われたインターコンチネンタルGTチャレンジの第2戦。3月27~28日にプラクティスが行われ、29日にはノックアウト形式の予選が行われた。

 上位10台が進出するポールポジション・シュートアウトには、ホンダ・チーム・モチュールのマリオ・ファーンバッハー/ベルトラン・バゲット/ランガー・バン・デル・ザンデ組アキュラNSX GT3、さらにKCMGの2台のニッサンGT-RニスモGT3が残ったが、ここでファーンバッハー駆る30号車アキュラNSX GT3が1分23秒156をマーク。IGTCでNSX GT3が初めてのポールポジション獲得を果たした。

 これに続いたのは、KCMGの千代勝正/アレックス・バンコム/ジョシュア・バードン組35号車ニッサンGT-RニスモGT3。バンコムが1分23秒342をマークし、アウディやフェラーリ、ポルシェといった欧州車勢をおさえ、日本車がフロントロウを独占する快挙をみせた。

 3月30日の現地時間8時30分にスタートした決勝では、KCMGの35号車GT-Rがリードを奪う。このレースでは一度もセーフティカーが出ないハイスピードレースとなったため、これまでのカリフォルニア8時間の歴史でも最も走行距離が多いレースとなった。

 この展開のなかで、4番手からスタートしたハブオートのフェラーリは、序盤でモリーナがファーンバッハーのNSX GT3、ミッケル・ジェンセンの34号車BMW M6 GT3をかわす走りを披露。KCMGのピットインにも乗じトップに浮上し、後続を突き放し優勝を飾った。

 一方、ホンダ・チーム・モチュールのアキュラはサスペンショントラブルに見舞われ遅れてしまったほか、KCMGの35号車も終盤まで上位をうかがっていたものの、アンダーフロアのトラブルにより遅れてしまうことに。35号車GT-Rは12位、30号車NSX GT3は13位でチェッカーを受けた。

 ハブオートのフェラーリに続いて2位となったのは、マキシミリアン・バーク/マキシミリアン・ゴッツ/ラファエル・マルチェッロ組メルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの999号車メルセデス。3位にはパークプレイス・モータースポーツのマシュー・ジャミネット/スヴェン・ミューラー/ロマン・デュマ組911号車ポルシェが入った。

 2戦を終えて、インターコンチネンタルGTチャレンジのマニュファクチャラーランキングはメルセデスAMGが59ポイントでリード。ポルシェ、フェラーリが続いている。第2戦終了時のマニュファクチャラーランキングは下記のとおり。第3戦は7月のスパ24時間、そして第4戦として鈴鹿10時間が予定されている。

2019インターコンチネンタルGTチャレンジ
マニュファクチャラーランキング
1 メルセデスAMG  59
2 ポルシェ     40
3 フェラーリ    29
4 BMW       26
5 アウディスポーツ 21
6 ベントレー    17
7 ニッサン     10
8 ホンダ      0 ※第2戦から参加