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ヒカキン、動画の総再生数100億回突破を報告 トップYouTuberの栄光と苦労が明らかに

2019年04月01日 11:31  リアルサウンド

リアルサウンド

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 人気YouTuberのヒカキンが3月30日、『【100億再生突破】寿司食べながらYouTube人生13年をランキング形式で振り返る!』と題した動画を公開。愛猫のまるお&もふことともに、自身がYouTubeに投稿した動画が驚異の計100億再生を突破したことを祝った。


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 出前の寿司を注文したヒカキンは、最近ハマっているという柚子蜜ソーダで乾杯。これまでのYouTuberとしての歩みを振り返り始める。


 ヒカキンがYouTubeのアカウントを取得した2006年から、もう13年。この4月で30代に突入するが、20代の最後のタイミングで100億再生という結果を出せたことが、本当にうれしいと語る。「20代のすべてをYouTuberに捧げたなと、第一に思いますね。この10年を一言で表すなら、まさにYouTubeドリーム」とまとめた。


 ファンには有名な話だが、ヒカキンは22歳頃まで、スーパーで働いていた。それから活動をYouTuber一本に絞り、翌年にはあのエアロスミスとコラボ。さらに翌年にはアリアナ・グランデと共演しており、「こりゃドリームだろ。YouTubeってスゴいなと思いましたね」と、加速度的な飛躍を振り返り、感慨深げな表情だ。YouTuberとしてのキャリアのなかで、もっとも緊張したのはエアロスミスのステージと、タイムズスクエアで行なわれたアリアナグランデとの2度目のコラボだったと赤した。


 ヒカキンはこの節目に、自身がアップしてきた動画の本数を調べたという。その数、約4200本。毎日1本の動画投稿でも11年半かかる計算になり、「ヒカキンさん、おつかれさまです!」と、自身をねぎらうのだった。ちなみに、100億再生を4200で割ると、一本あたりの再生数は約238万回という、途方もない数字だ。


 さて、ここからが本題だ。ヒカキンは、自身の動画を対象に3つのランキングを発表。ひとつめは、「思い入れのある動画」だ。


 第3位は、愛猫・まるおを迎え入れた『【ご報告】家族が増えました!猫飼います!』(https://youtube.owacon.moe/watch?v=2-Am8llw87c)。第2位は、ヒカキンがアーティストとしての新たな一歩を踏み出した『YouTubeテーマソング/ヒカキン&セイキン』(https://youtube.owacon.moe/watch?v=WJzSBLCaKc8)、そして1位は、自身が大ブレイクするきっかけとなった『Super Mario Beatbox』(https://youtube.owacon.moe/watch?v=LE-JN7_rxtE)だ。ヒカキンは「この動画がなかったら、わたくしヒカキン、いまこうしてYouTuberとしていないんじゃないかなと。それくらい、僕にとって大切な動画です」と語った。当時、ヒカキンは動画にコメントや高評価がつくとメールで通知される設定にしており、それまでは一日十数件程度だったところが、急に1~2万のメールが届き、慌てて設定を変えたそうだ。


 続いては、シンプルに「再生数ランキング」。第3位は機材を使い、声だけで楽曲を表現した『Best Skrillex Beatbox』(https://youtube.owacon.moe/watch?v=x5NRmFSTEgU)で、3444万再生(以下、すべて3月30日現在)。第2は前出の『Super Mario Beatbox』で、4466万再生。そして1位は、こちらも前出の『YouTubeテーマソング/ヒカキン&セイキン』で、8175万再生だった。ヒカキンは「目指せ1億再生で、よければたま~に見ていただけるとうれしいです」と語った。


 そして最後は、「いままでで一番キツかったランキング」だ。第3位は、すべてのランキングに顔をだすことになった『YouTubeテーマソング/ヒカキン&セイキン』。このミュージックビデオの撮影は、朝8時に現場入りして、ほぼ休憩なく、翌日の朝7時まで及んだという。MV撮影の勝手を知らなかったヒカキンは、前日ほとんど徹夜という状態で臨んでおり、最後のカットとなった、壁を肘打ちで壊すシーンは、セイキンも含め、夢か現実かわからないような感覚に陥っていたそうだ。


 第2位は、『【放送事故】ウルトラデスソース飲み込んだらセイキンが。。。』(https://youtube.owacon.moe/watch?v=swoMSbvtJuM)。タイトル通り、アメリカから取り寄せた激辛のウルトラデスソースをセイキンとともに食べる動画だが、リアクションを取れないレベルの辛さで、中止も検討しながら、結果として動画になった。すでにトップYouTuberだった2016年の動画で、ヒカキンが体を張ってきた歴史がよく分かる。


 そして第1位は、『セイキンのMVに隠れた5人のヒカキン君を探せ!』(https://youtube.owacon.moe/watch?v=XTtKrT-PX4s)だ。セイキンのソロデビュー作となる「Just Do It Now」のMVに隠れたヒカキンを探す、という動画だが、実は動画撮影時、40度の熱があったというのだ。当時は「絶対に毎日投稿したい」という強い思いがあり、編集を終えてアップロードしたあと、入院することになってしまった。ヒカキンは「真似しないように」と注意喚起を忘れなかったが、いくら注意しても体調がすぐれない日は出てくるなかで、ストイックに動画活動を行なってきたからこそのエピソードだ。


 動画の最後に、ヒカキンは「まだまだこれから」という言葉を残した。YouTubeで生計を立てられるようになってから7年、世間的にも「YouTuber」という言葉が定着しており、キャリアの初期を思い返せば「めちゃくちゃ恵まれた環境にある」というヒカキン。「そんな幸せな環境になったいまだからこそ、ここからがスタートという気持ちでがんばっていきたい」と力を込めた。「20代よりは少しプライベートな時間を作り、余裕を持った30代にしたい」というが、まだまだヒカキンの時代は続きそうだ。


(向原康太)