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東京国際映画祭ジェムストーン賞受賞 17才少女の退屈を描く『さよなら、退屈なレオニー』6月公開

2019年04月01日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 第31回東京国際映画祭にて、輝きを放つ若手キャストに贈られるジェムストーン賞を受賞した『蛍はいなくなった(原題)』が、『さよなら、退屈なレオニー』の邦題で6月15日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショーされることが決定した。


参考:注目の女優主演


 2018年にカナダでスマッシュヒットを記録した本作は、自分がやりたいことも自分の居場所もみつからない、カナダの小さな街に住む17歳の少女・レオニーの物語。


 前作『The Dismantling(原題)』(2013年)が、カンヌ国際映画祭SACD賞や、トロント国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞するなど、カナダ映画界の新世代として注目を集めるセバスチャン・ピロットがメガホンを取った。ヒロインのレオニーを演じるカレル・トレンブレイは、2015年のトロント映画祭で「未来を担うひとり」に選ばれ、第31回東京国際映画祭でジェムストーン賞を受賞した。さらに、アーケイド・ファイアやRUSHなど、カナダを代表する人気バンドらの曲が劇中を彩り、今の世の中に居場所が見つけられない若者たち、そして大人たちにささやかな勇気を与えてくれる青春映画となっている。


 レオニーは高校卒業を1カ月後に控えながら、どこかイライラした毎日を送っていた。退屈な街を飛び出したくて仕方ないけれど、自分が何をしたいかわからない。口うるさい母親も気に入らないが、それ以上に母親の再婚相手のことが大嫌い。レオニーが唯一、頼りにしているのは離れて暮らす実の父親だけだった。そんなある日、レオニーは街のダイナーで年上のミュージシャン、スティーヴと出会う。どこか街になじまない雰囲気を纏うスティーブに興味を持ったレオニーは、なんとなく彼にギターを習うことに。夏が過ぎていくなか、相変わらず口論が絶えない家庭、どこか浮いている学校生活、黙々とこなす野球場のアルバイト、それから、暇つぶしで始めたギター……。毎日はつまらないことだらけだが、レオニーのなかで少しずつ何かが変わり始めていた。


 ポスタービジュアルでは、サングラスをかけたトレンブレイが寝そべる姿が切り取られ、「こんな青春じゃ、終われない」というコピーが綴られている。 (リアルサウンド編集部)