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【コスプレ】韓国美女レイヤーに訊いた! 日本とのコスプレ事情の違いは?【写真67枚】

2019年03月31日 19:02  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

Hattieさん@hattie_cos ネロ・クラウディウス〔ブライド〕『Fate/Grand Order』/画像提供:Hattie
事前の大寒波予報と当日の冷え込みにも関わらず、総来場者数57万人と大盛況に終わった「コミックマーケット95(C95)」。平成最後の冬コミも大勢のコスプレイヤーが会場を彩りました。

アニメ!アニメ!では、冬コミの全体レポートを3日間お届けしてきました。ここからは会場で見かけた素敵なコスプレイヤーをピックアップしたインタビューをお届けします。
◆◆
コミックマーケットは世界最大級の同人誌即売会であるため、世界中からコスプレイヤーが参加します。とくに近年は中国コスプレイヤーが毎回話題に上ります。
しかし、今回の冬コミでは韓国コスプレイヤーの存在感が例年よりも強かったです。中国や台湾ではコスプレ文化が日本と同じく発展していますが、韓国のコスプレ事情はどうなのでしょうか?

Hattieさん@hattie_cos アーチャー・インフェルノ『Fate/Grand Order』/撮影:追风少年淡※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
Nellyさん@nelly_chop 島村卯月、蝶瑠朱さん@Cheolsu_cos 赤城みりあ『アイドルマスターシンデレラガールズ』/撮影:追风少年淡※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
せっかくなので、会場で出会ったHattieさん(@hattie_cos)、Nellyさん(@nelly_chop)、蝶瑠朱さん(@Cheolsu_cos)の3人の韓国コスプレイヤーに、韓国コスプレ事情を訊きました。

■Hattie(へティ)

五更瑠璃『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――コスプレを始めたきっかけは?

Hattie
韓国で開催された同人誌即売会「Comic world」に参加したのがきっかけです。好きな作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーが歩いているのを見て、キャラクターが現実に飛び出したみたいで感動し、憧れを抱きました。さっそく、次の「Comic world」でコスプレ参加したんです。

――韓国でコスプレ人気は高いですか?

Hattie
韓国でコスプレイヤーは昔からいましたが、趣味や仕事として認められるようになったのは最近です。国内ではアニメよりもゲームキャラクターのコスプレ人気が高いです。しかし、サブカルチャーに関心が高い人を除いては、コスプレについてよく知らない人が多いです。

韓国の多くの方にとってコスプレは未知の領域ですから。周りの人に「コスプレイヤーとして活動しています!」と言っても「それはなに?」と知らなかったり、誤解していたりする方が多いです。けれど、コスプレイヤーのメディア露出増えていけば、ひとつの良い文化として定着できると思います。

マシュ『Fate/Grand Order』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――韓国では年間通じてどんなコスプレイヤー参加型のイベントがありますか?

Hattie
代表的なのは同人誌即売会「Comic world」と、ゲームショウ「G-STAR」です。他にも個人や企業が主催する様々なイベントがあります。

――韓国もゲーム人気が高いですが、公式コスプレイヤーのお仕事は多いですか?

Hattie
ゲームショウでは、キャラクターのコスプレモデルを起用することがあります。この場合、一般モデルに依頼することもありますし、コスプレイヤーに依頼することもあります。

――コミケに参加する理由を教えてください。C95を振り返っていかがでしたか?

Hattie
コミケは世界最大級の同人誌即売会で、コスプレイヤーが非常に多く参加しますから、ずっと参加してみたいと思っていました。私は韓国に住んでいるのでなかなか機会がありませんでしたが、C94と今回が2回参加させて頂きました。色んなコスプレイヤーや出展ブースを直接見ることができてとても嬉しいです。

Hattieさん@hattie_cos ジャンヌ・ダルク(英霊正装)『Fate/Grand Order』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――C95では韓国のイベントと違いは感じましたか?

Hattie
最大の違いは会場の規模です。韓国ではコスプレイヤーとカメラマンの数が少なく、イベントに参加せず個人撮影だけをしているコスプレイヤーが多いです。C95に参加しながら、韓国のイベントもいつかこんな風に大きくなって、参加するコスプレイヤーが増えたら良いなと思いました。

――今後の目標を教えてください。

Hattie
趣味として始めたコスプレですが、今は韓国だけではなく様々な国の人と交流するきっかけになり、憧れの日本でも活動ができるようになって嬉しいです。韓国のコスプレイヤーと言えば「ヘティ」が思い浮かぶように、これからも様々な形でコスプレの楽しさを伝えられるように頑張って行きたいです。

Hattieさん@hattie_cos ユニコーン『アズールレーン』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
→次のページ:Nelly さんと蝶瑠朱さんのインタビューへ

■Nelly(ネリー)

Nellyさん@nelly_chop 葛飾北斎『Fate/Grand Order』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――コスプレを始めたきっかけは?

Nelly
高校生の時にマンガサークルに所属していて、学園祭でコスプレ喫茶店をオープンしたことがきっかけです。その時初めてコスプレをしました。それまで絵でしか見ていなかったキャラクターの服を着て、ポーズや表情、雰囲気などを再現するために試行錯誤し、お披露目する時間がとても楽しかったんです。それでコスプレの魔性の魅力にハマってしまい、今日に到ります。

――コミケに参加する理由を教えてください。C95を振り返っていかがでしたか?

Nelly
以前から全世界の同人誌即売会をチェックしていて、日本のコミケも知っていました。今回タイミングが合って初参加することができました。世界中の人たちがコミケのために準備した頒布物やコスプレ姿を披露し、楽しく交流する姿を見て、マンガ・アニメーション界の世界最大の海洋「太平洋」のような所だと思いました!

Nellyさん@nelly_chop 砂塚あきら『アイドルマスターシンデレラガールズ』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――C95と韓国のイベントで違いはありましたか?

Nelly
韓国では1~2ヶ月の間隔で、ソウルまたは釜山で同人誌即売会「Comic world」が開催されます。国内では最大級のコスプレ参加型イベントだと思います。C95と違う点は、企業の出展がほとんどなく、イラストやグッズ販売が中心であること、コスプレは演劇やライブなどのコスプレショー(基本無料)が主流であることでしょうか。
また、ゲーム企業ブースで公式コスプレイヤーとして参加する人も少なからずいます。日本のコミケと比べて頻繁に開催されるので、グッズ購入や交流がし易いです。

――今後の目標を教えてください。

Nelly
現在、次回開催の国内イベントに向けて、『Fate/Grand Order(FGO)』の写真集完成を目標にします。これまで写真集はまだ1冊しか作ったことがないですが、自分がコスプレした時の思い出や気分を日記のように残しておける喜びがあります。これからも、もっと様々なコスプレをして楽しみたいです。

Nellyさん@nelly_chop 白坂小梅『アイドルマスターシンデレラガールズ』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
■蝶瑠朱

蝶瑠朱さん@Cheolsu_cos キングテレサ姫※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――コスプレを始めたきっかけは?

蝶瑠朱
アニメ好きの友人がある日、「面白い所があるよ」と紹介してくれたのが韓国のコスプレ会場でした(笑)。そこからコスプレに興味を持つようになりました。

――コミケに参加する理由を教えてください。C95は振り返っていかがでしたか?

蝶瑠朱
日本にはスタジオ撮影でよく行くのですが、イベントに参加するのはずっと自信がもてなかったです。しかし、「今回こそは!」と勇気を出して参加させていただきました!

初参加だったのでとても緊張しましたが、とっても素敵な会場で色んな方々の素晴らしいコスプレを見ることができて、良い刺激を受けました。次もぜひ参加させていただきたいと思います!

蝶瑠朱さん@Cheolsu_cos『アイドルマスターシンデレラガールズ』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
――C95では韓国のイベントとの違いは感じましたか?

蝶瑠朱
さすがに規模が違いますね。それとスタッフさんの運営もスムーズで、参加者の皆さんのマナーも大変良いので感動しました。また、個人的にはコミケは推しの作品は多かったです(笑)。そこも含めてなおさら幸せな時間でした!

――今後の目標を教えてください。

蝶瑠朱
これからもイベントにコスプレ参加して、多くの方と交流していけたらと思います。まだまだ未熟者ですが、精いっぱいコスプレを頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!

蝶瑠朱さん@Cheolsu_cos 愛宕『アズールレーン』※画像クリックまたはタップで他の写真を見る
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今回3人への質問は韓国語でしたが、回答は本人たちが頑張って日本語で答えてくれました。3人から日本のマンガやアニメが大好きなのが伝わってきて、日本のサブカルチャーの影響力を再認識させられました。3人のコスプレのクオリティーが高いのを見ても、今後の韓国コスプレ文化の発展から目が離せませんね。

・画像提供:Hattie(Twitter:@hattie_cos)、Nelly(Twitter:@nelly_chop)、蝶瑠朱(Twitter:@Cheolsu_cos)
・C95撮影:追风少年淡(Twitter:@himeko_hong、Weibo:@追风少年淡)
・文:乃木章(Twitter:@Osefly)
・取材協力:晓明(Twitter:@s_xiaoming)