WAKO’S 4CR LC500 3月31日、スーパーGT富士公式テストの午後のセッションが行われ、GT500クラスはWAKO'S 4CR LC500がトップタイムをマーク。カルソニックIMPUL GT-Rが続いた。GT300クラスはRUNUP RIVAUX GT-Rがトップタイムを記録している。
2019年シーズン開幕前の最後の公式テストも、この走行が最後のセッション。午前のセッション3では昨晩の雨の影響が少なからずあったが、午後は気温も上がり、晴れ間の広がるドライコンディションのなかでスタート。また、午後の走行時間は当初の予定より10分間延長された。
岡山公式テスト同様、2日目午後はロングランが主体のセッションとなった。午前の走行開始早々にクラッシュを喫したGT500クラスのDENSO KOBELCO SARD LC500、セッション終盤にストップしてしまったModulo Epson NSX-GTは、カラーリングされていないパーツを装着してコースに復帰し、走行を重ねていった。
セッションの折り返しを迎える頃には、GT500クラスでは午前のセッションでトップにつけたWAKO'S 4CR LC500、GT300クラスではRUNUP RIVAUX GT-Rがトップに立っていた。
そんななか、開始から1時間19分、永井宏明がドライブしていたTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTがダンロップコーナーのイン側にマシンを止めるかたちでストップし、車両回収のためにセッションは赤旗中断に。ただTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTは自力で走行を再開することができたため、赤旗は4分ほどで解除された。
その後は終盤まで大きなトラブルもなくセッションは続き、走行は終了。GT500クラスのは、中盤から変わらずWAKO'S 4CR LC500となり、このセッションで唯一1分28秒台のタイムを記録した。2回の公式テストで好調さをうかがわせているカルソニック IMPUL GT-Rが2番手、3番手は坪井翔がドライブするWedsSport ADVAN LC500だった。ホンダ勢のトップは、今回のテストをひとりで担当した塚越広大のドライブするKEIHIN NSX-GTで、6番手につけた。
GT300クラスは、こちらもRUNUP RIVAUX GT-Rがトップのままテストが終了。GAINER TANAX triple a GT-Rが2番手、午前のセッションで2番手につけていたADVICS マッハ車検 MC86が3番手だった。
なおこの日も、今年10月と11月に予定されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権との交流戦に向けたと思われるGT500クラスの3車がハンコックタイヤを装着しての走行が行われた。テストを担ったのは前日同様の3台で、RAYBRIG NSX-GTは山本尚貴が、MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリが、KeePer TOM'S LC500はニック・キャシディがステアリングを握ったとみられる。