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派遣で働くデメリット「賞与がない」「交通費が出ない」「長期勤務できない」 良かったことは「すぐに仕事に就けた」

2019年03月31日 09:40  キャリコネニュース

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エン・ジャパンは3月25日、「派遣で働くメリット・デメリット」の調査結果を発表した。調査は2018年1月~2月に実施し、エン派遣を利用しているユーザー1323人から回答を得た。

派遣の仕事を探している人に派遣で働くメリットを聞くと、最も多かったのは「勤務地・曜日・時間などを選べる」(38%)。2008年の調査開始から、11年連続で首位を獲得している。具体的には、

「派遣なら時間の融通が利くので、他にもやりたい仕事に挑戦できる」(23歳女性)
「家庭と仕事を両立させるには、働くタイミングを選べる派遣がいい」(26歳女性)

といった声が挙がった。

「時給で考えると良いけれど、賞与などがないので、年収が少なくなるケースが多い」

2位は、「パート・アルバイトより給与がいい」(2019年:28%、2018年:23%)で昨年5位からランクアップ。3位には「色々な仕事が経験できる」(25%)がランクインした。

一方、派遣で働くデメリットを聞くと、上位3つが「賞与がない」(53%)、「気に入った職場でも長期勤務できない場合がある」(52%)、「交通費が出ない」(48%)となった。これらの項目は、8年連続で上位に挙がっていることから、派遣で働く大多数の人が感じるデメリットのようだ。具体的には、

「働きやすい職場で、仕事にも慣れてきても、長く務められないケースが多い」(26歳女性)
「時給で考えると良いけれど、賞与などがないので、年収が少なくなるケースが多い」(28歳女性)
「交通費を出してくれないケースがほとんどなのが現状」(38歳女性)

などの意見が寄せられた。来年4月施行の働き方改革関連法の改正で「同一労働同一賃金」が導入されたら改善されるかもしれない。

派遣事務と学校教員の非常勤を兼業「やりたい仕事を両立両立できました」

派遣で良かったことを聞くと、最も多かったのは「すぐに仕事に就けた」(42%)。昨年(27%)と比べると15ポイントアップしていた。仕事探しから就職まで迅速に決定するのも派遣のメリットだと言えるだろう。エピソードとして、

「スキルがなく不安でしたが、やりたかった仕事にすぐ就くことができました」(27歳女性)
「派遣で事務を週3、残り2日で学校教員の非常勤として働いています。やりたい仕事を両立できました」(28歳女性)

などが寄せられた。また、「色んな職場で働けるので、派遣として働いていなかったら気づけなかった経験をたくさんできたと思います」(35歳女性)という人もいる。