アルバイトの募集で「軽作業」の求人を目にして、「軽い作業なら楽で良いかも」と思うのは早計だ。いざ仕事をしてみると「こんなはずじゃなかった」と後悔することになる。
3月27日のガールズちゃんねるに立った「軽作業(梱包・仕分け・検品)の仕事をしているorしたことある人!」というスレッドでは、軽作業の実情が次々と寄せられた。
「自分が梱包した箱は自分で運ばなきゃいけなかったからかなりの重労働だったよ」
と、軽作業とは言いつつもその実態は重労働だったというケースは非常に多いようだ。(文:石川祐介)
「人間というかコマとして扱われて、細胞のひとつみたいに延々と同じことをする」
求人広告では「クーラーが効いた部屋でゆっくり検品」と謳っていても、検品した品を入れたダンボールを自分で所定の場所まで運ぶことで足腰を酷使するらしい。中には
「男性に混じっての作業なので足を引っ張らないように頑張ってたらいつの間にか腕力が凄いことになってました」
というコメントもある。
また、単純作業の繰り返しのため、アクティブな人には物足りないようだ。
「傷があるものなんて200個に1個あるかないかだったし、かなりつまらなかった。そしてものすごく眠くなったよ。もうやりたくないと思った」
感情を抑えて淡々と作業することが求められるため、自身が無機質な歯車の一つでしか無いという卑屈な気持ちになってしまうこともある。「人間というかコマとして扱われて、細胞のひとつみたいに延々と同じことをする」とこぼす人もいて、精神的にもかなりしんどそうである。
「クセの強い人が多い」「派遣で数か所行ったけど、ほぼ人間関係が悪かった」
大変さは作業内容だけに留まらない。
「クセの強い人が多い、怖い&面倒なパートのおばちゃんがいる」
「派遣の短期で数か所行ったけどほぼ人間関係が悪かったよ」
軽作業は学歴不問なケースが多く、様々なタイプの人と接する機会が多いという。「仕事内容より人間関係がきつい」という体験談は複数寄せられていた。
短期なら良いが、長く一緒に働くとなると覚悟が必要だ。重労働や気が重くなるような人間関係に苦しまないためにも、安易に軽作業という言葉に釣られないよう、業務内容をしっかり確認したほうがいい。