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乃木坂46 新内眞衣、最年長メンバーとして示す独自の立ち位置 ANN昇格や専属モデル抜擢での躍進

2019年03月31日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が、4月3日よりスタートする。


参考:乃木坂46 新内眞衣が語る、新たなポジションの確立 「貪欲さが自分の中にあってよかった」


 2016年3月より3年間『乃木坂46・新内眞衣のオールナイトニッポン0(ZERO)』(水曜深夜/以下、『0(ZERO)』)を担当していた新内眞衣が1部のパーソナリティに抜擢されたかたちだ。新内のパーソナリティとしての魅力は、飾らない自然体なトーク。番組では、“2推しの女”(2番目に推されているアイドル)を筆頭にした自虐的なトークや、地元・埼玉、『あいのり』(フジテレビ系)……と世代全開のニッチな話題を展開している。1部に引っ越し後も、人気コーナー「妄想あいのり名場面」は継続となり、新たな埼玉コーナーもスタートするようだ。


 そんな3年間の積み重ねでファンの間に浸透したのが、お調子者のいじられキャラ。握手会では女性リスナーから「一緒のクラスになっていたら友達になっていたタイプ」と言われるほどファンとの距離が近く、『乃木坂工事中』(テレビ東京)でもバナナマンの2人やメンバーから、“BBA”(ババア)といじられている。『0(ZERO)』では、同い年のAD・舟崎彩乃との仲の良いやり取りが名物にもなっており、2017年にさいたまスーパーアリーナで開催された『乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE』後には、埼玉にある舟崎の実家から埼玉出身の井上小百合をゲストに迎え、生放送を敢行。3月27日の『0(ZERO)』最終回では、1部引っ越しに伴い番組を離れることになった舟崎を送り出すため、2人の青春であったというELLEGARDEN「Space Sonic」が流れた(ちなみに番組のオープニングテーマはdustbox「Riot」)。


 最終回のオンエアは、新内が乃木坂46の2期生としてオーディションに合格してちょうど6年目の日だった。21歳から27歳になった新内の歩みを振り返ると、それは決して平坦な道のりではない。新内が初めてシングル選抜に入ったのは、2015年リリースの12thシングル曲「太陽ノック」。そこからおよそ1年のアンダー期間を挟み、2016年リリースの16thシングル曲「サヨナラの意味」からは選抜の常連となる。しかし、ポジションは決まって3列目の端。決して目立つ存在と言える位置ではないが、フロントメンバーを支えるグループに欠かせない役割を果たしている。


 また、新内は2018年3月まで、乃木坂46とニッポン放送の関連会社でのOLを4年間兼務していた。乃木坂46としてはオンリーワンの経歴であり、多忙の中、人一倍努力を重ねてきたメンバーでもある。そして、『オールナイトニッポン』1部就任と同時期に決まったのが、ファッション誌『andGIRL』、ウェブメディア『Oggi.jp』のレギュラーモデルへの起用。先日、『オールナイトニッポン』パーソナリティ就任についてインタビューした際、新内は「100%叶うわけじゃないですけど、諦めずにやっていると叶うこともあるんだよと言いたかったです」「小さくても大きくてもいいから、とりあえず夢を持つことは大事だなと思います」と語ってくれた(参考:乃木坂46 新内眞衣が語る、新たなポジションの確立 「貪欲さが自分の中にあってよかった」)。グループ全体を満たす充足感と世代交代が進んでいる乃木坂46において、新内が27歳というタイミングで掴んだ新たなポジション。遅咲きとも言えるが、ほかにはない色の花を咲かすことができるであろう新内のような存在は、後輩メンバーにとっても希望となりえるだろう。


 『オールナイトニッポン』では、乃木坂46はもちろん、坂道シリーズからも若いメンバーを呼びたいと語っていた新内。1部就任で変わっていくことも多くあると思うが、肩ひじ張らない新内の人柄が溢れるトークで、若手メンバーやグループの魅力を伝えていってほしい。(渡辺彰浩)